論文というと書くのも読むのも…大変!、難解!!というのが一般的な印象ではないでしょうか。
関心がある、職業柄読む必要がある等々なにがしかの理由がなければ、プライベートで読む機会はほぼないのでは?
そんな思い込みをぶち壊してみませんか?
まずはこちらをご覧ください。
わたくし、初見で目が離せなくなりました。
なんともシュールな世界が繰り広げられますが、こちらは博士論文をダンスで表現したもの。
アメリカ科学振興協会 (AAAS)とAAAS発行の権威ある学術雑誌『サイエンス』は、2008年より毎年コンテスト「Dance Your Ph.D.」を実施しています。
物理学、化学、生物学、社会科学の領域の最先端の研究を、パワーポイントや専門用語を用いることなくダンスで表現し伝えるというのがこちらのコンテストのきも。
コンテストでは、博士論文をダンスで表現したyoutube動画が審査されます。
その審査基準は科学的な価値、芸術的な価値、それらの創造的なバランス。
優勝者には賞金1000ドルが贈られます。
ちなみに上の動画は2017年の優勝作品。
研究内容は犯罪現場での人体の体液の検出や識別に関するものだそうです。
遡って2016年の優勝作品のテーマは「高分子人工心臓弁」
そして昨年の優勝作品は超電導を描いたミニミュージカル。
最新の研究と真剣かつあらびきなダンスの組み合わせがくせになります。
STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics、科学、技術、工学、数学の頭文字を並べたもの)にアートのAを加えたSTEAM教育という言葉がありますが、「Dance Your Ph.D.」の動画、みるのもつくるのもSTEAM教育によいのでは。
第11回目を迎える「Dance Your Ph.D.」はエントリーが1月14日に締め切られたばかり。
きれきれではないけれど、踊っている科学者のみなさんが楽しそうで、みているこちらもなんだか幸せな気分に、、、論文読んでていまだ感じたことのないこの感覚。
科学以外のジャンルもみてみたいなあ。。。
どんな動画がエントリーされたのか今から楽しみです。