言語と美術─平出隆と美術家たち

ARTLOGUE 編集部2018/09/19(水) - 02:30 に投稿

平出隆(1950~ 詩人、多摩美術大学教授)は、数々の詩集を世に問うとともに、国際的なベストセラーとなった小説『猫の客』で広く知られています。近年は執筆にとどまらず、本そのもののあり方を探究しながら、最小限の形態による出版物を手がけ、自身の著作にまつわる写真を使ってデザインし印刷するポストカードのプロジェクトも行っています。これらは世界的な美術家たちとの深い対話から生み出された実践といえます。

本展は、平出隆によって立てられたこれまでにない観点から、「言語」と「美術」が鋭く交差するところに生まれる「対話」の多様な形態に注目し、DIC川村記念美術館の収集作家を含む美術家たちについて、作品に関わる言葉や出版物などとともにあらたな光を当てることをめざすものです。言葉が通常のかたちから離れ、造形性を伴いながら拡散してゆく独自の概念「空中の本」を踏まえた会場構成は、建築家青木淳が担当します。

[出品作家:ジョゼフ・コーネル、ドナルド・エヴァンズ、加納光於、河原温、中西夏之、奈良原一高、岡崎和郎、瀧口修造、若林奮 ほか]

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