古代から、日本列島各地では、神々に食べ物や捧げ物を奉り、豊かな稔りや人々の幸せを祈り感謝する祭祀・儀礼が行われてきました。
10世紀に作られた法制書である『延喜式』には、祈年祭(2月)、広瀬大忌祭・龍田風神祭(4月・7月)、新嘗祭(11月)といった国家が行う祭祀についての詳細な記述があります。これらは、稲作に関わるもので、その豊かな稔りを祈ることは、生活の平安を祈ることにも通じていました。
また、天皇が即位すると、11月に大嘗祭を行い、毎年の新嘗祭と同じく、天皇自ら神々に食べ物などを捧げました。
本展では、祈年祭・新嘗祭・大嘗祭を中心に、稲作のサイクルと国家祭祀との関わりを紹介します。
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