森村泰昌の『映像─都市』論 ─上映とトークによって、大阪を読み解く─

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 17:17 に投稿

アートエリアB1開館10周年を機に行う新たなプロジェクト「クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島」 では、当館が位置する大阪・中之島の文化ネットワークの構築をめざし、中之島周辺に位置する、美術館やホール、科学館、図書館など15の文化拠点と連携企画を行います。

その一つとして、今年開館100周年を迎える大阪市中央公会堂を舞台に、「森村泰昌作品と大阪の都市」をテーマにした上映とトークならびに、特別展示「アートでひもとく中央公会堂の100年」のツアーを行います。美術家・森村泰昌は、美術史上の名画の人物や映画女優、20世紀の歴史的人物などに扮する「自画像的」な写真・映像作品を一貫して制作しています。それらの多くは森村の生まれ育った大阪で撮影されています。ヒトラーに扮した森村が中央公会堂の特別室にて演説を行う《なにものかへのレクイエム(独裁者を笑え)》をはじめ、釡ヶ崎支援機構でのレーニン、万博公園の美術館でのゲルハルト・リヒター、大阪城の旧陸軍司令部庁舎での三島由紀夫など。いずれも大阪の風景と歴史上の人物が時空を超えて映像化され、森村流の 都市論を形成しています。

そこで森村と縁の深い中央公会堂で、森村がセレクションした映像作品4作を解説とともに特別上映します。トークでは、森村とは異なるアプローチで都市に関わるアーティスト集団Chim↑Pomの卯城竜太、大阪の近現代の 建築に精通する建築家の髙岡伸一をゲストに迎え、都市と映像の諸相を読み解きます。

〈登壇者〉
森村泰昌(美術家)
 卯城竜太(アーティスト/Chim↑Pom)
高岡伸一(建築家/近畿大学建築学部准教授)

〈司会進行〉
木ノ下智恵子(大阪大学共創機構社学共創本部 准教授/アートエリアB1運営委員)

〈上映作品〉
《喜怒哀楽をふところに》 
1998/10分/ビデオ[撮影場所:国立国際美術館(万博記念公園)、大阪市中央公会堂 他] 

《烈火の季節/なにものかへのレクイエム(MISHIMA)》
2006/8分/ビデオ [撮影場所:旧陸軍第四師団司令部庁舎]

《なにものかへのレイクイエム(人間は悲しいくらいにむなしい 1920.5.5-2007.3.2)》
2007|8分|ビデオ(HD)[ 撮影場所:釡ヶ崎支援機構とその周辺]

《なにものかへのレクイエム(独裁者を笑え)》
2007|10分|ビデオ[ 撮影場所:大阪市中央公会堂 他]

 

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開催概要
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会 期:2018年12月7日(金)
会 場:大阪市中央公会堂 中集会室・特別室
時 間:19:00~20:30
料 金:[一般]2,000(1,500)円/[学生] 1,500(1,000)円
*()内は前売料金
定 員:150名(要予約・先着順)
*申込等詳細は、アートエリアB1ウェブサイトよりご確認ください。

開催期間
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「森村泰昌の『映像─都市』論 ─上映とトークによって、大阪を読み解く─」大阪市中央公会堂
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イベント
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