千手観音立像 高月町保延寺観音堂

ARTLOGUE 編集部2018/10/30(火) - 02:30 に投稿

東京にある、長浜の観音堂」をコンセプトに、約2か月交代で滋賀県長浜市から観音像にお出ましいただき、そのお姿を通して長浜の暮らしとそこに住む人々の営みを紹介。

保延寺観音堂の本尊千手観音は、像高わずか半尺(17cm)の小像である。
一見して地方仏的色彩が濃く、面長でやや角張った相好、目鼻の彫りは比較的浅くやや偏平的な印象がある。
湖北地方には近似した作風の像が多く見受けられ、この地方で活動した仏師による作と考えられる。
その作風・表現などから制作時期は室町時代の頃かと推測され、当時湖北の民衆の間では、こういった素朴で親しみのもてる土くさいホトケが好まれたのかもしれない。

保延寺(ほうえんじ)は地名である。
観音堂の寺号は不詳で、古来より保延寺観音堂と称されてきた。
平安時代後期に「保延」という年号があることから、あるいは保延年間に開かれた寺として、名付けられたとも考えられる。

【毎週金曜日はスペシャルライティングを実施】
毎週金曜日・17:00~17:30
館内の照明を消灯し、観音堂を模した展示スペースのみの照明で観音さまをご覧いただく時間を設けています。。
※この時間帯は館内が暗くなるため、映像や資料をご覧いただくことができません。あらかじめご了承ください。

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