神奈川県立金沢文庫で管理する国宝・称名寺聖教のなかには、法要や勧進などの儀礼の場で読み上げられた、表白や説草(説教の台本)が多数残されています。それらは唱導資料と呼ばれ、中世の主要な社寺の神仏にまつわる縁起などが説かれており、今では失われた古い信仰世界を浮かび上がらせます。種々の唱導資料を通じて、伊勢神宮や春日大社、八幡宮など様々な神々のすがたを、関連する美術作品などとともにご紹介します。
本展覧会では、法会の場で活躍した唱導の名手たちの作品を集めた「神をめぐる唱導」、朝廷や国土を守護する神々への祭祀の諸相を紹介する「王城鎮護の神々」、日本各地に展開した霊場をめぐる縁起や霊験譚を読み解く「神々います霊場」、神秘に彩られた神々のすがたを記す中世神道説をひもとく「秘説の中の神々」という四章から、中世の神々の世界を再現していきます。
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