尾張徳川家の御用鍔師をつとめた家柄であり、明治から茶道具金工家として受け継ぐ三代長谷川一望斎春洸氏。長谷川氏は、一望斎として伝統の茶道具を継承する一方で、本名の竹次郎としても活動し、伝統を受け継ぐ確かな鍛金技術の上に、自由な発想で創作しています。作品は、自身で蒐集している古の造形物から手と眼で吸収した長谷川氏の感性が打ち込まれ、硬質な金属が優しく輝き、柔らかな風合いを感じます。中でも、我が子に贈るプレゼントとして制作された昆虫作品は、鍛金と自然素材の全てを駆使した精巧な造形作品であり、いまにも飛び立ちそうな生命力に溢れています。
本展では、茶道具をはじめ、造形作品、我が子への贈り物など約250点を展覧いたします。
また、展示室 蔵では陶芸家 内田鋼一氏による陶作品を中心に「内田鋼一の世界」展を同時開催。
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