イタリアで生まれ、フランスで育まれ、ロシアで花開き、世界中に広まったといわれるバレエ。日本では、1922(大正11)年、横浜に舞いおりた世紀のプリマ アンナ・パヴロワの『瀕死の白鳥』が感動と衝撃を与え、バレエブームが起こります。1925(大正14)年、エリアナ・パブロバが鎌倉七里ガ浜に初めてのバレエ学校を開校、また、オリガ・サファイアによって本格的なメソッドが確立されるなど、現在の日本バレエの礎を築きました。服装の主流が和装から洋装に変化したこの時代、日本女性が求める「美」にも同時に変化が起こり、脚やデコルテなど、これまで見せることのなかった部分をいかに美しく見せるかに関心が高まり、身体のラインや動作美についても、化粧やファッションと同様に婦人誌で大きく取り上げられるようになりました。そして現代も、究極の「美」の象徴としてバレリーナは女性の永遠の憧れとなっています。
本展では、日本バレエ協会前会長薄井憲二(1924-2017)が収集した世界でも有数の規模を誇る「薄井憲二バレエ・コレクション」の中から、バレエ史・美術・三大バレエをテーマに、ダンサーたちの自筆の手紙や写真、公演プログラム、美術的価値の高いアンティークプリント、ポスター、文献資料など約300点を選び、併せて鎌倉市所蔵のエリアナ・パヴロバの遺品、牧阿佐美バレヱ団衣装約30点、東京シティ・バレエ団の復元公演で注目を集めた藤田嗣治の『白鳥の湖』舞台美術資料(草案模写・舞台美術家堀尾幸男氏の舞台模型)、アンナ・パヴロワの貴重映像などを展示いたします。
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