リニューアルオープン記念展覧会 II 「徳岡神泉 - 深遠なる精神世界 - 」

ARTLOGUE 編集部2018/10/02(火) - 02:30 に投稿

徳岡神泉は、明治29年(1896)に京都市上京区(現・中京区)の神泉苑近くに生まれ、生涯の大半を京都で過ごしながら絵画制作を行い、昭和47年(1972)に京都で没するまで幽玄ともいわれる独特な表現で近代日本画において大きな足跡を残した日本画家です。
神泉は、竹内栖鳳の画塾・竹杖会や京都市立絵画専門学校に学び、写生に基づく花鳥画を中心とする京都の日本画の流れを受け継ぎ、生涯一貫して植物や風景といった身近な自然をモティーフに制作しました。苦悩した青年期を乗り越え、戦前にはすでに高い評価を得ていた神泉ですが、昭和20年代後半以降、自然を心の眼で深く見つめ、無限の集中によって存在の核心に迫る象徴的な表現世界を展開しました。
本展では、独自の境地にたどりついた戦後の代表作を中心に神泉芸術の特性を紹介します。静寂のなかに真実を求め、ひたむきに描かれた作品の数々が、静かに沈思するひと時をもたらす機会となれば幸いです。

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リニューアルオープン記念展覧会 II 「徳岡神泉 - 深遠なる精神世界 - 」
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