「おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展」 国立国際美術館 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2017/01/31(火) - 15:07 に投稿
「おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展」 国立国際美術館 フォトレポート
ピエール・アレシンスキー《至る所から》1982 年 インク / アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 ベルギー王立美術館蔵
© Royal Museums of Fine Arts of Belgium, Brussels / photo: J. Geleyns - Ro scan © Pierre Alechinsky, 2016

 

ピエール・アレシンスキー(1927年生まれ)はベルギーに生まれ、第2次大戦後、ベルギー、オランダ、デンマークの若い作家たちが結成した前衛芸術グループ「コブラ」に参加して本格的な作家活動を始めました。
「コブラ」の作家たちは、子供の絵などに触発され、主義主張に捕らわれない自由を何よりも大切にして、それぞれのスタイルで制作を展開します。
短い「コブラ」の活動のなかでアレシンスキーは、線の要素を主にした抽象的な絵画を自らの個性にして、間もなくパリで東洋の書道芸術を発見します。
とりわけ体全体を使って床に置いた紙に墨で書く、当時湧き起った日本の前衛書道の奔放さに共感を覚え、1955年には来日して書家の森田子龍らと交流し、映画『日本の書』を作りました。
日本滞在も刺激となり、生来の優れたデッサン力を生かしたアレシンスキーの絵画は、西欧の重厚な油彩画から抜け出し、墨、水彩、アクリル絵具などを用いて、軽快で自在な線描を軸に豊かな展開を見せてきました。
コマ割りにした画面に海、樹、人間、怪物など、多彩な形を表しながら、画家が見、経験した世界のあらゆる側面が集められるとともに、その個性は、版画も交えた幾種もの技法を駆使して、いまなお限りない変奏をかなでています。

90歳を迎えるアレシンスキーの奔放自在な筆の勢いは依然衰えることを知りません。ベルギーを代表し戦後のヨーロッパ絵画に大きな足跡を残すこの画家を、初期から最新の大作約80点をもって紹介する本展は、日本・ベルギー友好150周年を記念する日本で最初の大規模な回顧展です。
サイトより

 

おとろえぬ情熱、走る筆。 ピエール・アレシンスキー展

会 期:2017年1月28日(土)~4月9日(日)
会 場:国立国際美術館  地下 2 階展示室
開館時間:10:00~17:00、金曜日は19:00まで (入場は閉館の30分前まで)
休館日月曜日
観覧料:一般900 円(600 円) 大学生500 円(250 円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満、心身に障害のある方とその付添者1名無料(証明できるものをご提示願います)
※同時開催の「クラーナハ展̶500年後の誘惑」もご覧いただける、お得な共通チケット(1,900円)を販売します(1月28日(土)から4月9日(日)まで)。国立国際美術館の窓口でお買い求めください(当日券のみの販売となります)。
URL:http://www.nmao.go.jp/exhibition/2017/alechinsky.html

 

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