アートブロガーのSeina Morisakoです。前回は赤ちゃんと一緒にアートなお出かけは赤ちゃん、そして赤ちゃんに関わるすべての人の未来に通じていることを実感した経験をお話させて頂きました。
赤ちゃんとのアートなお出かけは赤ちゃんだけでなく、赤ちゃんの未来の家族にも通じていると私は今も日々感じています。
それってすごいって思いませんか?
でも、赤ちゃん連れで美術館なんて、親の我儘じゃないかしら。と思ってしまうお父さんお母さんがまだ多いことも事実。お出かけしてるパパやママにわざわざ一言う人がいますもんね。そんな人が後ずさりするくらい、私は声を大にして伝えたいです。
いいではないですか!アートなお出かけはすべての人に新しい出会いをもたらすのだから!
美術館に行けば簡単に外国にも行ける?
出産前、一人で旅に出たりコンサートに行ったり自由に散策することが大好きだった私は出産後「子育てってこんなにも自分のことが出来ないのか」と自分の生活の激変に戸惑いました。出産直後は眠ること、トイレに行くことの自由もありませんでした。赤ちゃんと生活した経験がある人は皆さんそういう体験をしていると思います。あれ、本当にしんどいですよね。
そして子育てが進むにつれ、今度は出産前のような自由な生活が猛烈に懐かしくなりました。
「ああどこかに出かけたい」
「京都とか行きたい」
「雪が見たい」
しかし、赤ちゃん連れで新幹線や飛行機に乗っていくにはハードルが高い。
「諦めなきゃダメなのかな。。。」
そこで私は気がつきました。
「美術館だったら行けるのでは??」と。
京都にずっと行きたいと思っていた私は、意を決して、ベビーカーを押して東京都国立博物館に出かけました。東京都国立博物館はとても人気のある展示が多いですが、「平日の閉館前3時間前後」は、当時は比較的入場がしやすかったのです。私は子供の幼児教室の後、電車に乗って東京都国立博物館まで出かけました。
通称「トーハク」と言われるこの博物館は、私が赤ちゃん連れにとてもオススメしたい美術館の1つです。理由は、
- 各展示室が比較的広いのでベビーカー移動でもあまり嫌な顔をされない。
- 各階がフラットな構造なのでベビーカーで移動しやすい。
- 動線の途中に休憩所や離脱ポイントがある。
また、館前の大きな上野恩賜公園は緑も豊かで自由に遊ぶことが出来、ベンチも各所に配置されています。おにぎりなどを用意していけばちょっとしたピクニック気分です。オムツが変えられるトイレも多数設置されているので安心です。
東京国立博物館はとても歴史のある博物館です。ここには歴史的な美術品が数多く常設展示されています。私はこちらでベビーカーを押しながら琳派や狩野派などの流派ごとの傑作を存分に楽しむことが出来ました。
歴史的な名作の数々を鑑賞している時、私はふと「あれ、上野に行ったはずなのに、なんか京都に行った気持ちなってる???」と気がつきました。
そうなんです。美術館に行くことで少し旅行に行った気分になれるのです。美術館には普段の生活では出会えない古い作品や遠い国で作られた作品、そして現代に作られたものでも思わず足が止まってしまうほどの個性的な作品に出会うことができます。その出会いは場所を飛び越え、時間を飛び越え、私たちをより自由にしてくれます。
その自由を感じた気持ちで再び赤ちゃんを見てみてください。触ってみてください。「なんか行けたし、今日楽しかったし、また行ってみようかな」と自然に思える自分がそこにいるはずです。
まず、私たちが楽しもう
赤ちゃんと出かける大人はついつい「赤ちゃんのために」外出先を考えてしまいがちです。でもいつも頑張っているのだから、自分のための外出も必要だと思いませんか?美術館に赤ちゃん出かけることは赤ちゃんに負担が少ないという話は何度も力説させて頂いています。そしてママもとっても刺激的な出会いが沢山あることがお判り頂けたと思います。
普段は触れることがない表現は赤ちゃんに新しい言葉や感覚「自由に発していいんだ!」という空気を生み出します。そしてママの感情にも自由を与えてくれることでしょう。