「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」 CURATORS TV

ARTLOGUE 編集部2014/08/01(金) - 00:00 に投稿
「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」 CURATORS TV

「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」のギャラリートーク

スピーカー

岡田秀則

会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室

会期

2014年4月15日~8月10日

展示について

題名のない映画はありません。どんな映画も、題名とともに観客の記憶に刻まれてゆきます。そして、上映が始まる時、題名の文字がどのようにスクリーンに現われるかも映画の楽しみの一つでしょう。字体や大きさや色、動き方によって題字やクレジットタイトルが映画に与える効果は大きく異なりますが、それを具体的な形にし、映画の魅力を高めるのがタイトルデザインという仕事です。そのためにはデザイン力の高さだけではなく、作品世界の的確な把握、“文字を描く”ための技術的熟練、そして鋭敏なインスピレーションが求められます。  この展覧会「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」では、現代の映画タイトルデザイン界の第一人者である赤松陽構造氏の業績を紹介するとともに、無声映画時代から華やかな字体で映画を彩ってきた日本のタイトルデザインの歴史についても解説します。『東京裁判』(1983年)のタイトルで大きく注目された赤松氏は、これまで黒木和雄・北野武・黒沢清・阪本順治・周防正行監督作など400以上の作品にタイトルを提供し、現代日本映画を支えてきました。つい忘れられがちながら、常に映画の本質を担ってきた“映画文字の芸術”をお楽しみください。

アーティストについて

赤松陽構造 あかまつ・ひこぞう 1948年、東京都中野区生まれ。1969年に急逝した父親の跡を継いで映画タイトルデザインの仕事を始めてから、現在までに400以上の作品を担当、現代日本の映画タイトルを代表するデザイナーとなる。日本タイポグラフィ協会会員。 第66回毎日映画コンクール特別賞、文化庁映画賞[映画功労部門]を受賞(いずれも2012年)。

スピーカーについて

岡田秀則 おかだ・ひでのり 1968年、愛知県生まれ。フィルム・アーキビスト、映画研究者。東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員として、映画のフィルム/関連マテリアルの収集・保存や、上映・展示企画の運営、映画教育などに携わる。近年携わった展覧会に「ドキュメンタリー作家 土本典昭」(2009年)、「アニメーションの先駆者 大藤信郎」(2010年)、「日本の映画ポスター芸術」(2012年)、「小津安二郎の図像学」(2013年)など。共著に『映画と「大東亜共栄圏」』(森話社、2004年)、『ドキュメンタリー映画は語る』(未來社、2006年)、『甦る相米慎二』(インスクリプト、2011年)、『岩波映画の1億フレーム』(東京大学出版会、2012年)、編著に『映画のなかのパリ』(柏書房、2010年)など。

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