宮いつきは東京都に生まれ、東京藝術大学を卒業後は、創画展、個展、グループ展と発表を重ね、1995年には文化庁芸術家在外研修制度(現・新進芸術家海外研修制度)によりアイルランド、イギリスに滞在しました。1997年には第8回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞を受賞。日本画材に拘りながらも多様な支持体を用いて描かれるその作品で、絵画を分断するジャンルをまさにボーダレス化する世界観で唯一無二の存在を示しています。
髙島屋で12年振りとなる本展では、スリランカの建築家・バワ兄弟が手掛けた庭から発想を得た作品などが紹介されます。旧イギリス領で東西の歴史がない交ぜになった独特の文化を有するスリランカの庭。その鬱蒼とした草木や湿気を孕んだ風までもが定着された画面は、人工物と自然の調和、また室内から庭へと視線が自然と誘導される作品です。自己の内面と外部世界の均衡を保つ生への強い意志表示が感じられます。
平面の大作から、木、陶、ブロンズなどの掌にのるほどの立体作品まで一堂の発表となります。
【会期・会場】
東京展=2018年9月19日(水)~25日(火)日本橋高島屋6階美術画廊
大阪展=2018年10月17日(水)~23日(火)大阪高島屋6階美術画廊
名古屋展=2018年10月31日(水)~11月6日(火)ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊
開催期間
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