栃木県の中央部から南部は、全国有数の米どころとして知られています。例えば、那珂川、小貝川、鬼怒川、田川、思川、渡良瀬川などの沿岸には、豊かな水田地帯が広がり、古くから稲作がおこなわれてきました。
稲作は、田起こしから始まって代掻き(しろかき)、苗代(なわしろ)しめ、苗取(なえとり)、田植、草取、稲刈、稲干、脱穀、籾干、籾摺(もみすり)などの複雑な過程をたどります。この中で、鍬(くわ)や犂(すき)、唐箕(とうみ)、万石(まんごく)など多種多様な農具が使われてきました。このように、米を生産するまでにはとても多くの苦労と、農具を使った作業が必要でした。
本テーマ展では、昭和40年代頃まで使用された農具をとおして、とりわけ機械化される以前に人々がどのようにして長い間、米を生産してきたかを紹介します。
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