聖観音立像 竹生島 宝厳寺

ARTLOGUE 編集部2018/08/29(水) - 02:30 に投稿

「東京にある、長浜の観音堂」をコンセプトに、約2か月交代で滋賀県長浜市から観音像にお出ましいただき、そのお姿を通して長浜の暮らしとそこに住む人々の営みを紹介。

《聖観音立像 竹生島 宝厳寺》
木造 平安時代 12世紀
KANNON HOUSE開館時にお越しいただいた観音さまです。2017年に行った「もう一度お会いしたい観音さまリクエスト投票」にて多くの方からリクエストをいただき、2度目のご出陳となりました。
琵琶湖に浮かぶ竹生島の宝厳寺に伝わる聖観音像。垂髻を低く抑え、円満な顔に目鼻を小さく寄せ、なで肩で奥行きを減じた身体に薄い衣をまとい、浅く柔らかい衣文線を刻む。当時、全国を席巻した仏師定朝の様式にのっとった典型的な作例。
竹生島は周囲2㎞、神と仏が共存する信仰の島。現在は宝厳寺と都久夫須麻神社があり、この島は古代以来、地元の住民はもとより、時の権力者から篤い信仰を集めてきました。都久夫須麻神社の祭神は『近江国風土記』逸文にも登場する浅井姫命。宝厳寺の本尊は八臂の弁財天坐像と、秘仏の千手観音像です。観音堂に安置された千手観音立像は、西国三十三所霊場の第三十番札所の本尊として、全国の巡礼者の尊崇を集めています。

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聖観音立像 竹生島 宝厳寺
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