板谷波山の故郷である筑西市に、昨年、波山に関する素晴らしいコレクションが寄贈されました。
波山は、20世紀陶芸界の頂点に立つと評される巨匠で、昭和28年には工芸家として初の文化勲章を受章、昭和29年には日本画の横山大観とともに茨城県名誉県民の第一号となっています。
その波山作品を、茨城県土浦市の故・神林正雄 節子ご夫妻は、40年にわたって収集され、日本有数の波山コレクターとして知られていました。そして、昨年、ご夫妻の長女の渡辺政代さんが、陶芸作品32点を含む44点もの貴重なコレクションを、筑西市にプレゼントして下さったのです。 渡辺さんは、ご両親が生前語っていた「これらの作品をいつか波山先生が愛したふるさとにお戻ししたい」という想いを汲まれ、寄贈をご英断して下さいました。 これで、筑西市の波山作品は、陶芸だけで60点を超え、全国でも指折りの波山コレクションとして充実するに至りました。
筑西市は、渡辺さんや故・神林正雄・節子ご夫妻への深い感謝をこめて、「板谷波山・神林コレクション初公開」展を、板谷波山記念館において、開催することに致しました。 神林コレクションの全貌を初公開する展覧会です。
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