真言宗御室派総本山仁和寺は、仁和4年(888)の創建以来1130年の歴史を誇る京都有数の古刹です。
金堂の手前西側に建つ観音堂は延長6年(928)に建立され、現在の建物(重要文化財)は寛永21年(1644)に再建されました。ここは仁和寺で最重要儀式とされる「伝法灌頂」がおごそかに行われる重要な場所であり、内部は非公開となっています。
近年建物の傷みが進んでいたことから、平成24年度から半解体修理が実施されました。それに先立ち堂内の諸仏像も九州国立博物館まで運ばれ、館内の保存修復施設で彩色の剥落止めなどの修理が行われました。
平成30年度中に保存修理事業がすべて完了します。これを記念して本尊千手観音像をはじめ二十八部衆など全33体を一堂に公開し、文化財を未来へ受け渡すことの大切さを広く伝える機会としたいと思います。
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