国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)では、開館40周年記念特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を2018年3月8日(木)から開催します。
本展では、1968年から1969年にかけて「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」が収集した世界の諸民族の仮面、神像、生活用具を展示し、収集活動にかかわる書簡や写真をとおしてコレクションの生い立ちを紹介します。これらの資料は、70年大阪万博で太陽の塔(テーマ館)の内部に展示され、現在、みんぱくの貴重なコレクションとなっています。
展覧会の見どころ
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1.大阪万博で示された世界へのまなざし
本展では、60 年代後半から 70 年代にかけて世界が大きく動いていく状況のなかでの民族文化や地域社会の様相、博覧会が果たす役割、そして「国立民族学博物館」へ受け継がれた精神を描き出します。日本の研究者たちが世界を描こうとしたはじめての営みであった、万博資料収集団の収集活動の様子をふりかえります。
2.仮面と彫像が大集結!
万博資料収集の対象は、「仮面」「神像」「その他」の3 つのカテゴリーに分類され、集められた資料は、太陽の塔の下に、「根源の世界」というテーマで展示されました。特別展示館2Fの「太陽の塔に集った仮面と彫像」のコーナーには、仮面と彫像を集中的に展示し、当時の太陽の塔の内部を想起させます。
3.万博資料収集団員の熱い想い
賛否両論があった万博開催。万博資料収集団の活動にも反対の声がよせられました。そのような状況のなか、若き収集団員は資料収集の使命を果たすために世界各地で奮闘します。収集の様子をしたためた現地通信などから、収集団員の熱い想いを感じてください。
展示内容
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1.導入部「1960年代の世界と日本」
1960 年代の世界及び日本の状況を、写真、新聞報道等のパネルからふりかえり、万博資料収集団の活動が行われた時期の社会的背景を考えます。
2.EEMが挑んだ世界
万博資料収集団が集めた資料の中から岡本太郎が選び、太陽の塔内部に展示した資料を紹介します。日本、韓国、台湾、東南アジア、インド・中近東、西アフリカ、東アフリカ、ヨーロッパ、南アメリカ、北アメリカ、オセアニアの諸地域、諸国で収集された約2,500 点の資料から、国立民族学博物館に在籍するそれぞれの地域を専門とする気鋭の研究者が、(1)収集地域の当時の状況、(2)収集活動の実際、(3)収集地域において、当時関心がもたれていた人類学的課題、文化の問題というシナリオで構想した展示をご覧いただけます。
3.太陽の塔に集った仮面と彫像
太陽の塔内部で万博資料収集団の収集資料を集中的に展示した「こころ」エリア(-「ちえ」「いのり」「であい」のエリアコンセプトで構成)の核心をなした仮面と彫像を総覧した展示を行います。
4.EEMフォーラム「未来に集まる、未来に送る」
自分のこころに浮かんだ仮面を描いて、みんなで21世紀の「仮面展示」を完成させます。仮面に万博の思い出や未来へのメッセージを書き込んでいただけます。
開催概要
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会場:国立民族学博物館 特別展示館
会期:2018 年3 月8 日(木) 〜 5 月29 日(火)
時間:10:00~17:00(入館は16:30 まで)
休館: 水曜日(3 月21 日(水・祝)は開館、翌22 日(木)は休館)
料金: 一般 420 円 (350 円) 高校・大学生 250 円 (200 円) 中学生以下 無料
※本館展示もご覧いただけます。
*()内は、20 名以上の団体、大学等(短大・大学・大学院・専修学校の専門課程)の
授業での利用、リピーター、満65 歳以上の方の場合の料金。
太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料 フォトギャラリー
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