没後50年 坂本繁二郎展
坂本繁二郎(1882-1969)は、福岡県久留米市に生まれ、ヨーロッパ留学から帰国後は久留米近郊の八女市を制作の地に選び、その地で生涯を終えました。ヨーロッパ留学までは牛、帰国後は馬、戦後は身の回りの静物、なかでも能面を、最晩年は月というように、彼の取り上げるテーマはゆるやかに変化しています。本展では、坂本が生涯描きつづけた静物画にとくに注目し、彼の絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らにしていきます。その充実した人生と静寂な絵画世界は、多くの人を魅了するにちがいありません。