日本画


挑む浮世絵 国芳から芳年へ

ARTLOGUE 編集部2019/03/16(土) - 02:35 に投稿
歌川国芳は旺盛な好奇心と柔軟な発想、豊かな表現力を武器に幕末浮世絵を活性化させた浮世絵師です。本展では国芳の武者絵を中心としながら、月岡芳年ら弟子たちの作品にもスポットをあて、150点の作品と資料によって、彼らが新しい画題と表現に挑み続けた姿を紹介しようとするものです。 なお出品作品は名古屋市博物館の所蔵する国文学者尾崎久弥氏と医学者高木繁氏によるコレクションを中心に構成します。いずれも自分の「好き」をつらぬいて収集された魅力的なコレクションです。彼らの眼を通して、国芳を領袖とする「芳ファミリー」の活躍をご覧いただければ幸いです。

オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵<br>メアリー・エインズワース浮世絵コレクション ―初期浮世絵から北斎・広重まで重まで

ARTLOGUE 編集部2019/01/09(水) - 02:31 に投稿
アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、アメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867-1950)が収集し、死後母校に寄贈された1,500点以上の浮世絵版画が所蔵されています。明治39年(1906)、エインズワースの来日を契機に始まったこのコレクションでは、珍しい初期の作品から、鳥居清長(1752-1815)や喜多川歌麿(?-1806)など錦絵が興隆をみた黄金期の作品、葛飾北斎(1760-1849)、歌川広重(1797-1858)の活躍による幕末の風景画に至るまで、浮世絵の歴史をほぼ網羅することができます。 よく知られた人気のある作品ばかりでなく、希少な作品も多く、また保存状態も良好で、浮世絵版画の魅力を余す所なく伝える美しいコレクションですが、これまでアメリカにおしてさえ大規模な展覧会は行われたことがありませんでした。 本展覧会は、現地調査を踏まえ、メアリー・エインズワース浮世絵コレクションから珠玉の200点を選りすぐり紹介する、初めての里帰り展です。美しい浮世絵で満たされたエインズワースの玉手箱を初めて開くこの展覧会を、是非ご堪能ください。