手紙

ショパン ― 200年の肖像

ARTLOGUE 編集部2019/04/13(土) - 02:31 に投稿
今も世界中で愛され続ける、ポーランド出身の作曲家フリデリク・ショパン(1810-1849)は、日本人にとっても、その心を引きつけてやまない特別な音楽家です。繊細な曲調やピアノ曲を多く作曲したことから、“ピアノの詩人”と呼ばれています。同展では、多彩な美術作品や資料を通じ、ショパンの音楽と生涯を主軸に、生誕後約200年にわたるショパン像をご紹介します。ポーランドの国立フリデリク・ショパン研究所の全面的な協力を得て、企画、実施するものです。展示品は、国立フリデリク・ショパン研究所が運営するフリデリク・ショパン博物館から出展の美術作品や資料を中心に、ワルシャワ国立博物館やオランダ・ドルトレヒト美術館の作品など国内外から、自筆の楽譜や手紙、油彩画、版画、ポスター、彫刻、書籍など約250点を展観します。

企画展「鳥ノアト―手紙 紡ぐ言葉・伝える心―」

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:39 に投稿
本展タイトル「鳥ノアト」とは、能筆で知られる後陽成天皇(1571~1617)筆の重要美術品「後陽成天皇宸館翰消息」の書中に出てくる、「鳥の足跡をみて文字が作られた」という中国の故事から転じた「文字や手紙」を意味する言葉です。 鳥ノアト(=手紙)は、書き手の思いや人柄を文字として記録した、まさに歴史の足跡ともいえるでしょう。本展では館蔵の手紙と、手紙にまつわる品々を通して人・歴史・文化を展観いたします。 室町時代、将軍家に仕えた石谷家に伝わった手紙を全3巻の巻子に仕立てた「石谷家文書」からは、織田信長の死に触れた「石谷光政・頼辰宛 近衛前久書状」(第1巻)。長宗我部元親と信長との息詰まる交渉を記録した「斎藤利三宛 長宗我部元親書状」(第2巻)、信長に先立つ権力者であった三好長慶の政権の話題がわかる「京淀当座宛 三好長慶書状」など、話題の「石谷家文書」全3巻を展示。(※第2巻は2月23日(土)より展示) また豊臣秀吉に仕えた利休の様子がうかがえる「千利休自筆書状」、橋慶喜(後の15代将軍徳川慶喜)が弟の第9代岡山藩主・池田茂政に宛てて、生麦事件などに言及した「池田茂政・松平余四麿宛 一橋慶喜書状」など歴史を記録した手紙や、天皇や女性の雅な手紙、さらに大名たちが交わした手紙もご覧いただきます。