池田学展「どうぶつたち」
わずか1mmに満たないペン先から、緻密でユーモア溢れる世界を描く画家、池田学。
昨年開催された初の大規模個展「池田学展 The Penー凝縮の宇宙ー」は、佐賀県立美術館、金沢21世紀美術館、日本橋髙島屋ホールを巡回し、約30万人を動員し大変話題となりました。
池田は、大画面の中にいくつもの小さな世界や物語が織り込まれた、スケール感溢れる作品を制作する一方、並行して小さな動物画の制作を長年続けています。
東京都動物園協会発行の季刊誌『どうぶつと動物園』にて2005年から10年以上続けている動物画のシリーズは「自分にとってのライフワークの一つ」であると池田は言います。
羽や毛並みをペン先で描いていく作業を通して、その動物の生態や特徴をも改めて実感するというその作品群は、動物たちの息づかいや温度まで伝わってきそうです。
図鑑の中の動物たちともまた違った、池田学による「どうぶつたち」をぜひご覧ください。