ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展
展覧会『ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展』が、12月3日まで鹿児島・湧水町の鹿児島県霧島アートの森で開催されている。
世界で初めてテレビとビデオを用いたアート作品を発表し、「ビデオアートの父」と呼ばれるナムジュン・パイク。1932年に韓国・ソウルで生まれたパイクは、朝鮮戦争勃発後に日本へ移住。東京大学で音楽を研究し、卒業後にドイツへ渡ってカールハインツ・シュトックハウゼンやジョン・ケージらと出会った。その後に芸術運動「フルクサス」に参加し、1963年の初個展において、世界初のビデオアート作品を発表した。その後はテレビやビデオを用いたパフォーマンス、インスタレーションをはじめとする数多くの作品を残し、2006年にアメリカで死去。
同展では、ワタリウム美術館所蔵のコレクションを軸に、ブラウン管モニターを使った立体作品、フルクサスの資料、1980年代から坂本龍一とのコラボレーションへ展開した映像作品などを展示。日本におけるメディアアートの源流を探る。さらにパイクとのコラボレーションも行なったヨーゼフ・ボイスの関連作品も紹介している。