野口哲哉

野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 16:32 に投稿
「Clumsy heart」 技法:ミクストメディア 2018年


ポーラミュージアムアネックス(東京・中央区銀座)では、表情豊かな鍔姿の人物を制作し、国内外でも人気の若手作家 野口哲哉氏の展覧会「~中世より愛をこめて From Medieval with Love 」を2018年7月13日(金)から9月2日(日)まで開催します。

一般的に鎧兜と言うと、美麗で猛々しい試士のイメージにつながりますが、野口氏が作る人物像はまるで日常のーコマのようであり、頬杖をついたり、棒立ちのまま空を見上げたりする姿には、楽しそうにも悲しそうにも、見る人の気持ちを投影する余白が広がっています。そんな不思議な佇まいと、纏う鎧兜の精巧さが織りなす作品は、どこか他人事には思えないペーソス(哀愁)と、思わず微笑んでしまうユーモアが同居しています。

「武士の心を知る前に、人の心を知りたい」という気持ちが込められた野口氏の作吊には、想いにふけったり、喜んだり、傷ついたりと、日々を懸命に生きる私達と同じ感情が息づいています。

本展では、ポーラ・オルビスグループの商品にちなんだ新作を含む約50点を展示予定です。