群馬県

Flash(フラッシュ) 1979/1988

ARTLOGUE 編集部2018/10/07(日) - 18:46 に投稿

原美術館が開館した1979 年と、ハラ ミュージアムアークが開館した1988 年その両年に焦点をあて、それぞれの年に制作された作品をご紹介いたします。


ハラ ミュージアム アークは創設30 周年を迎えました―
1979 年、全国的な美術館設立ブームに先駆けて、原美術館(東京都品川区)は創設されました。その別館としてハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)が開館したのは 1988 年、元号が昭和から平成へと変わる前年、いまから 30 年前のことでした。本展では、このふたつの年にスポットを当て、両年に生み出された作品の数々を、原美術館コレクションより展観いたします。
 

出品作家:アンゼルム キーファー/イケムラレイコ/オノサトトシノブ/大竹伸朗/操上和美/クリスト/トム ウェッセルマン/野田裕示/フラビオ シロー/真木智子/宮島達男/黎 志文/李 禹煥/ルイーズ ニーヴェルスン など
長期展示作家:草間彌生/束芋
出品作品数:約30 名、約40 点。常設作品、長期展示作品を除く。

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うごくとまる

ARTLOGUE 編集部2018/07/10(火) - 13:15 に投稿

20世紀なかば、廃材や身近なものを組み合わせ、そこに機械的な動きを取り入れたジャン・ティンゲリーは、やがて芸術潮流「キネティックアート(動く芸術)」の巨匠と目されました。キネティックアートは、その動力源としては自然の力(風や水流など)や電力、または人力を求めます。本展では「うごくこと/とまること」に着目し、ティンゲリー以降のアーティストたちによるさまざまな表現を、原美術館のコレクションから紹介します。合わせて、昨年パリの個展で発表した泉太郎の新作を展示します。

 

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

ARTLOGUE 編集部2018/07/09(月) - 21:43 に投稿

1969年に『ルルとミミ』でデビュー以降、『ポーの一族』や『トーマの心臓』など不朽の名作を生み、幅広いジャンルを手掛けてきた萩尾望都。大島弓子など同時期に人気を集めた漫画家らとともに「花の24年組」と呼ばれ、1970年代の少女漫画黄金期を築きました。

そうした中で1975年に発表された『11人いる!』は、従来の少女漫画では例をみない本格的SF作品として、その華麗なる登場が当時の漫画界に衝撃を与えます。以後、『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)、『スター・レッド』、『マージナル』、『バルバラ異界』などの名作を世に送り出し、今も多くのファンを魅了してやみません。

本展覧会では、日本の少女漫画史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都のカラーイラストレーション、コミック生原稿など、2016年4月に武蔵野市吉祥寺美術館で開催された「萩尾望都SF原画展」での原画をベースに、120点以上を追加した約400点のSF原画が大集合。惑星に魅入られた奇跡の漫画家・萩尾望都が描きだした星々が煌く、夢の展示空間が実現します!

 

デンマーク・デザイン 北欧発、豊かな暮らしのかたち

ARTLOGUE 編集部2018/06/30(土) - 12:50 に投稿

アンデルセンの童話や玩具のレゴブロックなどが有名な北欧の国デンマーク。九州ほどの国土に約570万人が暮らす小さな国ですが、充実した社会福祉制度や、自然再生エネルギーの積極的な導入で知られ、国連が毎年発表する国民の幸福度ランキングでは常に上位に位置し、「世界一幸福な国」と言われます。

近年、北欧発のデザインが私たちの身の回りを彩り、北欧はデザインの宝庫として注目を集めています。デンマークはその中でもとりわけ、優れたデザイナーを何世代にもわたって送り出してきたデザイン大国として、多くの人々を魅了してきました。暮らしを豊かにするために生み出されたデザインは、美しく温かみがあり、シンプルな機能性を特徴とします。それは、誰もが良質で快適な住まいをもつことを推奨してきた福祉国家ゆえの産物とも言えるでしょう。

本展は、デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、デンマークの近代から現代までのデザイン史を約200点の作品で辿る、日本初の展覧会です。アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、フィン・ユールらの家具、ポウル・ヘニングスンの照明器具のほか、ロイヤル コペンハーゲンの食器、バング&オルフセンの音響機器、カイ・ボイイスンの木製玩具など、デンマーク・デザインの数々を紹介し、その魅力に迫ります。

 

水野 暁ーリアリティの在りか

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 21:39 に投稿
左:《Mother》 2017-2018年、油彩・キャンバス(部分) 
右:《La Mirada de La Mancha》 2015-2016年、油彩・キャンバス(部分)

 

画家、水野 暁(みずのあきら  群馬県出身  1974-)は、徹底した描写を根底におきながら、実験的な表現も試みつつ新たな写実絵画の可能性を追求してきました。現場で描くことを基本軸に置く水野は、時とともに移ろう対象を五感でとらえ、変化のままにドローイングを積み重ねていきます。

直感をより活かし、油彩をドローイング的に捉えつつ集積していくという方法によって、描かれた場所や物のたたえる空気や光、音、匂いまでをも瑞々しく伝える絵画が生まれます。
2014-15 年のスペイン滞在を契機に、絵画のみならず写真など他メディアへの横断といった実験を試みて現在にいたっています。また、難病と共に生きる母の姿をどうとらえるかという取り組みから生まれた最新の作品《Mother》・関連ドローイング等を、本展で初公開します。
初期の作品から滞欧期の制作、そして帰国後の最新作を含む約90 点を展示し、水野 暁の追求するリアリティの在りかを探ります。

 

幽玄なる世界―吉野石膏日本画コレクション

ARTLOGUE 編集部2018/08/31(金) - 02:30 に投稿
近代絵画コレクションとして著名な吉野石膏コレクションのなかから近代日本画の優品を紹介します。 2008年創設の公益財団法人吉野石膏美術振興財団は、美術分野の活動支援など、文化活動による社会貢献を目的として吉野石膏株式会社によって設立されました。その創業地である山形県では、複数の美術館へのコレクション寄託によって作品公

企画展 没後50年 山口薫先生からきみたちへ

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 20:08 に投稿
「まるで、独り言を手がいう様に」描く高崎市出身の山口薫は、「詩らしきものが先に生まれ/絵があとにつづくときもある」と語る詩人であり、また高校や大学の教師でもありました。県内収蔵作品を中心に没後50年を記念する本展では、地元の仲間や学校の教え子たち、影響を受けた画家などの作品も交えつつ、画家、詩人であり、良き教師でもあっ