ミレー

世界に誇る吉野石膏コレクション<br>印象派からその先へー

ARTLOGUE 編集部2019/01/31(木) - 02:34 に投稿

日本における西洋美術のコレクションは今から百年ほど前、第一次世界大戦が終了した1910 年代の末に始まります。松方幸次郎、大原孫三郎、福島繁太郎といった人々が、日本の西洋美術コレクションの中核となる作品を収集したのがこの時期です。その後も日本人の西洋美術に対する情熱は衰えず、数々の優れたコレクションが形成され、現在に至っています。

石膏建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社は、1970年代から本格的に絵画の収集を開始し、2008年には吉野石膏美術振興財団を設立。コレクションのさらなる拡充と調査研究を推進してきました。そうして形成された西洋近代美術のコレクションは、質量ともに日本における歴代のコレクションに勝るとも劣らぬ内容を誇っています。現在、その多くは創業の地、山形県の山形美術館に寄託され、市民に親しまれています。

山王美術館 10周年記念展 「コレクションでつづる フランス近代名画展」

ARTLOGUE 編集部2018/12/13(木) - 02:31 に投稿
山王美術館は、2019年8月に開館10周年をむかえます。 春・夏季のコレクション展では、10周年を記念して「コレクションでつづる フランス近代名画展」を開催いたします。 19世紀から20世紀にかけてのフランス美術は、印象派以降、象徴主義、ナビ派、フォーヴィスムと、さまざまな主義や美学のもと、多様に展開していきました。画家自身の感覚にもとづく、独創的な絵画をめざした芸術運動により、革新的な絵画表現がうみだされ、ルネサンスからはじまる西洋絵画の価値観が大きく変革することとなりました。同時代に活躍した、ミレー、ルノワール、モネ、ボナール、ヴラマンクをはじめとする画家たちにより、西洋絵画史に多彩かつ豊かな実りがもたらされたのです。 本展では、当館においても非常に重要な位置をしめる、これらの作家たちによるフランス近代名画の数々を一堂に展示いたします。展覧会をつうじて、あらためて芸術にふれる喜びを実感いただきますとともに、山王美術館コレクションへの愛着を深めていただければ幸いです。 【開館時間】  11時~17時(最終入館 16時30分まで)   【アクセス】  大阪メトロ各線「なんば駅」30番出口   阪神近鉄「大阪難波駅」西改札   JR「難波駅」 よりすぐ

ユニマットコレクション フランス近代絵画と珠玉のラリック展

ARTLOGUE 編集部2018/04/28(土) - 01:58 に投稿
フランソワ・ブーシェ《勝利のクピド》

 

ユニマットコレクションは、オフィスコーヒーや介護、リゾートなどの事業を幅広く展開しているユニマットグループの創業者・髙橋洋二氏が収集した西洋美術の一大コレクションです。本展では、世界的な巨匠たちの作品を多数所蔵するコレクションの中から、主に19世紀から20世紀にかけてのフランス美術を中心に約100点をご紹介します。

芸術の本場として名高いフランスの美術の歴史において、19世紀から20世紀は歴史に名を残す優れた美術家が数多く登場した時代でした。

貴族好みの神話世界を捨て、自然の中に生きる農民たちの姿を描こうとしたミレーやコロー、明るい色彩の肖像画を通じて、あふれるような生命の輝きを表現したルノワール、現実を超えた大胆な色づかいによって「色彩の魔術師」と称えられたデュフィ、貧しい芸術家たちがひしめくパリのモンパルナスで活躍し、伝説となったモディリアーニや藤田嗣治、装飾性あふれるガラス工芸を発表して一世を風靡したルネ・ラリックなど、多くの美術家たちがそれぞれの時代で、自らが理想とする美を創り出し、感動を与えてきました。