狩野派

狩野派の画人たち ― 原六郎コレクションの名品

ARTLOGUE 編集部2019/03/02(土) - 02:30 に投稿
室町から江戸まで、ほぼ4世紀にわたって画壇に君臨した狩野派は、近世日本美術史を代表する画家集団で、これらの作品は原六郎コレクションにも多数含まれています。本展は「三井寺旧日光院客殿障壁画」と「狩野派寄合書」を中心に、狩野派の画人たちによる絵画表現の魅力をご鑑賞いただきます。

これぞ黄金の国・日本<br>金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―

ARTLOGUE 編集部2019/02/08(金) - 02:38 に投稿
本展は、「日本美術の花」といえる金屏風によって展示室を埋め尽くす、豪華絢爛な特別展です。過去には、屏風をテーマにした、あるいは金屏風と蒔絵などの工芸品を併せた展覧会は各所で開催されてきましたが、金屏風だけで構成する企画は初の試みといえるでしょう。 桃山寺代から昭和初期にいたる、狩野派・長谷川派・琳派などの作品約30点が揃います。

没後130年 河鍋暁斎

ARTLOGUE 編集部2019/01/29(火) - 02:35 に投稿
幕末から明治初年にかけて活躍した河鍋暁斎(1831-89)は、幅広い画業で知られています。歌川国芳から浮世絵を学び、また狩野派にも入門し伝統的な官学派の絵画を学ぶ経歴を持つ暁斎は、当時の画家や日本に滞在・居住していた外国人との交流のみならず、寺院や神社、版元・出版社、料亭や老舗商店、能や歌舞伎といった広範囲にわたる人たちとの交友・受注関係を培いながら多様な作品世界を展開しました。彼らとの親交のなかで暁斎は時代の状況を敏感に感じ取り、時に体制批判の精神を研ぎ澄まし、また一方で日本的な人間・自然観、身体観、死生観といったテーマを独自の視線で掘り下げ、屏風や掛軸、巻物や画帖といった無数の作品を作り上げました。 本展では、暁斎の多様な作品群を紹介しながら、「写生帖」や「日記」、「下絵」や「画稿」なども展観し、暁斎の「眼」、すなわち見る、捉える、表現するといった制作の様相を企画の照準に据えます。一方で、幕末明治の表現を検証する手がかりとしての「ネットワーク」というキーワードのもと、暁斎が手がけた錦絵や挿絵本、工芸作品なども含めて展観します。すなわち、暁斎の創造力と時代のネットワークを合わせ鏡のように考察することによって、本展は暁斎の作家・作品像を再検証し、その時代的、芸術的意義を問います。 明治中期にはアーネスト・フェノロサや岡倉天心によって西洋近代主義的芸術論が定着します。その観念中心主義のジャンル論によって、「日本画」、「洋画」、「版画」といった分野、そして様式による時代区分も形成されていきます。本展は、移植によってつくられたジャンルも、江戸や明治という時代区分も軽々と横断する河鍋暁斎の真価を浮き彫りにします。 ※会期中、展示替えあり 前期:4月6日(土)~4月29日(月・祝) 後期:4月30日(火・休)~5月19日(日)

動と静

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 17:35 に投稿

昔から洋の東西を問わず、絵画や彫刻といったそれ自体は動かない造形物の中に《動》を表現して力や速さを感じさせたり、 その逆に、動かない造形物だからこそ《静》を強調させたり、美術表現はさまざまな可能性を追究してきました。 筆致が喚起する勢いや動き、画面の構図や余白が醸し出す力や静謐さ等々、今回はそのような《動と静》の表現に注目し、 原六郎コレクションから選んだ日本の古美術作品を展示いたします。 風景・人物・動物などの絵画表現(狩野派、雪村、住吉広行ほか)だけでなく、筆によって書かれた文字(本阿弥光悦ほか)もまた、 この視点から鑑賞すると興味深いことでしょう。

 

墨のちから─狩野派障壁画の世界

ARTLOGUE 編集部2018/03/13(火) - 12:41 に投稿
狩野永徳「虎図」(三井寺旧日光院客殿障屏画) 一幅 桃山時代  【前期展示】

 

《狩野派》といえば、日本絵画史上最大の画派であ り、室町時代から江戸時代まで 400 年にわたって君 臨し続けた画家集団です。原六郎コレクションには、 狩野派の絵師たちによる作品群「三井寺旧日光院客 殿障壁画」があります。これは、近江八景の一つ「三 井晩鐘(みいのばんしょう)」でも知られる三井寺(み いでら、正式には園城寺=おんじょうじ、滋賀県大 津市)の塔頭の一つ、日光院客殿の襖絵として描か れたものです。本展では、狩野永徳の「虎図」など、 この障壁画の一部を展示し、狩野派の絵師たちによ る水墨表現の魅力を紹介いたします。