青山悟

数寄景/NEW VIEW 日本を継ぐ、現代アートのいま

ARTLOGUE 編集部2019/05/06(月) - 18:50 に投稿

超細密画で様々なモチーフを描く池田学、日用品から繊細な風景を創造する岩崎貴宏、デジタルアートの先がけとして知られるチームラボ、ナフタリンなど時間の経過とともに変化する素材を使って詩的な世界を展開する宮永愛子など、国内外で今最も注目を集めるアーティストたちの多彩な作品を、「見立て」「奇想」「あやし」といった日本文化が持つ独自の視点(テーマ)ごとに空間を仕切り展示。セクションごとにアーティストが対峙し、せめぎ合うことで発生する、日本の現代アートのリアルな「体感の場」を演出します。「平成」から「令和」への転換の年に、彼らの作品が新しい景色=NEW VIEW をみせてくれることでしょう。

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。

ドレス・コード?――着る人たちのゲーム

ARTLOGUE 編集部2019/04/17(水) - 16:23 に投稿

服を着るという行為は、私たちが社会生活を送るうえで欠かせない文化的な営みのひとつです。また、ファッションは「着る」だけでなく、「視る/視られる」ものです。特定の文化や社会、グループで通用するコードがあり、そこから駆け引きあるいはゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーションが生まれています。インターネットと SNS の普及によって、誰もが自らの装いを自由に発信できるようになった現在、私たちとファッションのかかわり方もまた新しい局面を迎えています。「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」展では、京都服飾文化研究財団が所蔵する衣装コレクションを中心に、ファッションやアートのほか、映画やマンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、 わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直します。

なお同展は京都国立近代美術館(2019年8月9日(金)- 10月14日(月・祝))において開催後、熊本市現代美術館(2019年12月8日(日)- 2020年2月23日(日))に巡回します。

[gallery 7407]※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。
 

驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ

ARTLOGUE 編集部2019/01/17(木) - 02:35 に投稿
本物と見まがう野菜や果物、自在に動く動物や昆虫、精緻な装飾や細かなパーツで表現された器やオブジェ…。近年注目の高まる明治工芸と、そのDNAを受け継ぐ現代の作家たちによる超絶技巧の競演をご覧いただきます。人間の手が生み出す奇跡のような技術に加え、洗練された造形センスと機知に富んだ、驚異の美の世界をお楽しみください。

21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智まで

ARTLOGUE 編集部2018/05/16(水) - 17:37 に投稿
マシュー・バーニー《Ms.-グッドヤー》1995年 © Matthew Barney

 

タグチ・アートコレクションは、実業家の田口弘氏が収集した国内有数の現代美術コレクションです。400 点を超えるコレクションは、出身地もさまざまで、グローバルに活躍する作家たちの作品からなり、いまの美術の動向を一望することができます。本展では、コレクションの中から、2000 年代に制作された作品を中心に、現代の美術作品を紹介します。

現代の美術の特徴のひとつに、作品の中に「美術とは何か」という自己言及性を抱えていることが挙げられます。アンディ・ウォーホルのように広告やアニメーションのイメージを取り込んだり、あるいは、過去の巨匠の作品を引用したりしながら、「私の考える美術」を提示しています。

また、ものをつくるという行為は、作家の体そのものから発する内的なものだという考え方もあります。民族やジェンダーを主題にした作品や、映像作品にみられる物語性を取り入れた作品は「私はなぜ私であるのか」を見る人に問いかけてきます。

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」

ARTLOGUE 編集部2017/10/01(日) - 23:23 に投稿

ヨコハマトリエンナーレ2017

横浜トリエンナーレは、3年に1度開催される現代アートの国際展です。
タイトルの[島][星座][ガラパゴス]は、接続や孤立、想像力や創造力、独自性や多様性などを表すキーワードです。
いま、世界はグローバル化が急速に進む一方で、紛争や難民・移民の問題、英国のEU離脱、ポピュリズムの台頭などで大きく揺れています。 
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」では、「接続」と「孤立」をテーマに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えます。

本トリエンナーレでは、アーティストを厳選し、その多くが複数作品を展示することで、小さな個展群が緩やかにつながり、星座あるいは多島海を形作るように展覧会を構成します。また、幅広い分野の専門家が参加する公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」を通して討論を重ねます。視覚と対話の両面から深くテーマを掘り下げ、「議論」や「共有・共生」の機会となることを目指します。

先行きの見えない複雑な時代に、人間の勇気と想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか。 多くの人々とともに考え、開国、開港の地・横浜から新たな視点を発信します。