水戸芸術館現代美術ギャラリー

ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて

ARTLOGUE 編集部2017/12/08(金) - 12:53 に投稿
レイチェル・マクリーン《大切なのは中身》 2016  Commissioned by HOME,
University of Salford Art Collection, Tate, Zabludowicz Collection, Frieze Film and Channel 4.

 

芸術は、いわば「危険早期発見装置」である。そのおかげでわれわれは、社会的、精神的危険の兆候をいち早く発見でき、余裕をもってそれに対処する準備をすることが出来るのである。*1

霧の抵抗 中谷芙二子

ARTLOGUE 編集部2018/09/21(金) - 02:30 に投稿
中谷は、雪の研究と自然を題材とした随筆で知られる中谷宇吉郎の娘として生まれ、70年の大阪万博ペプシ館では芸術家と科学者の協働をすすめた「E.A.T.(芸術と技術の実験)」に加わり代表作となる霧の彫刻を制作した。アート&テクノロジー、芸術と科学の融合など、今、流行語のように広がるこれらの世界を、中谷は半世紀に亘って当事者として見つめてきた。こうした活動には、中谷自身の言葉に現れるような柔らかで明快な抵抗が込められている。それを本展では、「霧の抵抗」と呼ぶこととした。霧の彫刻とビデオを通して、時代の潮流に対して霧のごとく抵抗してきた中谷の活動のドキュメントを、当時の時代精神とともに紹介する。