烏取県立博物館は、1972年の開館以来今日まで、調査研究に基づく資料の収集や展覧会及び教育普及プログラムを通して、文化芸術を保存し、次世代へ継承していくための活動を行ってきました。これをさらに広げ、これからのミュージアムの可能性を開く試みとして、2017年よりシリーズ展「ミュージアムとの創造的対話」を開始しました。本シリーズでは、ミュージアムを巡る問いを契機に、国内外の優れたアーティストによる実験的で多彩な表現を展示室の内外に展開させることで、思考を促し、人やモノ、場との対話を重ねながら、その現代的な意味を探っていきたいと思います。
第2回日の今回は、ミュージアムの重要な要素/機能のひとつである「空間」とそこでの「経験」のあり方に着目し、作品と鑑賞者 との間の関係性の問い直しを図ります。あらゆるミュージアムには展示室という空間が備えられ、そこで催される展覧会では来場者それぞれが作品と対峙し、吟味し、意味や文脈を読み取り、自分の経験を動員して様々に想いを巡らす―「鑑賞」が行われます。このような行為は、日常生活においてはほとんどなされない独特の経験であり、それゆえミュー ジアム が特別な場所であることを物語っ ています。こうしたミュージアム空間における経験のあり方は、美術における表現の多様化によって著しく変化してきました。
本展では、梅田哲也、小山田徹、田口行弘の3名のアーティストの作品を手掛かりに、展示空間―作品―経験のあいだで生じる相互作用 ―「そこで何が起こ っているのか」について考えてみたいと思います。
[オフィシャルサイトより]
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開催概要
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会 期:2018年11月23日(金・祝)~12月24日(月・振休)
会 場:鳥取県立博物館
時 間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前)
*火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
*ただし2019年1月1日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
休 館:会期中無休
料 金:一般600円(400円)
*( )内は前売・20名以上の団体料金
*前売販売期間:11月5日(月)~11月22日(木)
*大学生以下、70歳以上、学校活動での引率者、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等およびその介護者は減免(観覧無料)