2018年は「灯台150周年」
こんにちは、コンテナくん(谷川夏樹)です。
7月15日にARTLOGUE(アートローグ)で公開した記事「島国ニッポンを支える内航船が人手不足で危機的状態。 7月15日「内航船の日」、アートでエールを贈りたい。」ではコンテナと内航船について語りましたが、近ごろ「灯台」も気になっています。
みなさん、11月1日がなぜ「灯台記念日」なのかご存知ですか?
海上保安庁HPによると…
平成30年は、我が国初の洋式灯台である「観音埼灯台」が明治元年11月1日に起工してから、150周年の節目の年を迎える
…とあります。神奈川県の観音埼(かんのんざき)灯台の起工の日だったのですね!てっきり、ポッキーの日のように灯台の形が1に似ているから11/1にしたのかと思っていました。
しかも今年は150周年で、フォトコンテスト、灯台絵画コンテストといったアートなイベントや本州最北端の青森県尻屋崎に位置する尻屋埼灯台の一般公開(参観事業)開始など、さまざまな関連イベントが開催されているそうです!
ちょうどこの記事が配信される11月1日、都内で灯台150周年記念祝賀会が行われるとのこと(僕もご招待いただいたので参加してきます)。
◯海上保安庁ホームページ: https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/post-483.html
江戸時代、日本沿岸は外国から
“DARK SEA”(暗い海)と呼ばれていた。
西洋式灯台のように遠くまで光が届く灯台は、江戸時代の日本にはありませんでした。鎖国していたこともあって、日本にはそれほどまでの機能は必要とされていなかったのかもしれません。
ところが明治時代になって日本が開国するとなると、そうはいってられない状況に。
外国からくる船の乗組員は日本沿岸が暗くて航海が困難だと不満を持っていたので、日本は諸外国から西洋式の灯台を沿岸に備えるようせまられました。その代表的なものが前述の観音埼灯台をはじめ条約灯台といわれるものです。
ちなみに、江戸時代の灯台は下の写真のような形でした。レンズではなく障子を通して光が放たれ、味わいのある意匠ですね。
灯台に興味を持ったら…
灯台とひとくちに言っても奥が深いです。
灯台について興味が湧いてきた人には、燈光会のホームページがおススメです。灯台の種類や内部見学が可能な参観灯台の情報など、さまざまな楽しみ方の手がかりがあります。
ペーパークラフトのデータがダウンロードできるのですが、けっこうクオリティ高いです。ちなみに僕は燈光会の賛助会員なのですが参観灯台で会員証を見せたら割引価格で入場できるのがうれしいです。
◯燈光会 ホームページ:https://www.tokokai.org/
灯台・島国ニッポンの海を描く。
ところで、灯台をテーマとした個展を開催中です。
「谷川夏樹展 コンテナくん灯台をゆく」
会 期: 2018年10月26日(金)〜11月10日(土)
*11月3日(水)は在廊予定
会 場:ギャラリー新居東京
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そして、横浜みなと博物館では、「絵本でたのしむ海と船 」が開催されています。 ストーリーのなかで灯台がでてくる僕の絵本と原画も展示されています。
企画展「絵本でたのしむ 海と船」
会 期:2018年10月20日(土)~12月9日(日)
会 場:横浜みなと博物館特別展示室(要入館料)
灯台150周年を機に、島国の海事に興味を持つ人が増えたらいいなと思っています。