2016年10月29日、公益財団法人 有斐斎弘道館の主催する 「手のひらの自然-蕪村と若冲」京菓子展 2016 の受賞作品が発表されました。
今年のテーマは江戸時代に活躍した絵師、与謝蕪村と伊藤若冲です。蕪村は中国の文人画の技法による山水図を得意とし、若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた作品が有名です。この相反する絵師をテーマに、現代の職人達が京菓子つくりに挑みました。
審査は蕪村と若冲の特徴をどう捉えるのかといった視覚面だけではなく、「銘」(お菓子の名前)や「食べる」ことも評価対象に行われました。
デザイン部門12作品、実作部門25作品の入選作品が展示されている展覧会は、弘道館と二条城にて11月6日(日)まで開催しています。
「手のひらの自然-蕪村と若冲」京菓子展 2016
会 期:2016年10月22日(土)~11月6日(日)
本会場:有斐斎弘道館(10:00~17:00)
特別会場:二条城(9:00〜16:00)
オフィシャルサイト:http://kodo-kan.com/kyogashi/
受賞作品
<実作部門>
大賞: 「百花の王」
作:幾世橋陽子(きよはし・ようこ)
参考:伊藤若冲「動植綵絵 老松孔雀図」
優秀賞: 「遊びの跡」
作:秋山亜弓(あきやま・あゆみ)
参考:与謝蕪村「春雨にぬれつつ屋根の手毬かな」
優秀賞: 「埋み火(うずみび)」
作:寺田庄吾(てらだ・しょうご)
参考:与謝蕪村「うづみ火や終(つひ)には煮ゆる鍋のもの」
<デザイン部門>
大賞: 「雪月景色(ゆきつきげしき)」
デザイン:黄慶浩(こう・よしひろ)
参考:与謝蕪村「王子猷訪戴安道図」
優秀賞: 「破の葉」
デザイン:濱崎須雅子(はまさき・すがこ)
参考:伊藤若冲「玄圃瑤華」
優秀賞: 「列松」
デザイン:松村一樹(まつむら・かずき)
参考:与謝蕪村「富嶽列松図」
学生特別賞: 「雨季」
デザイン:須賀絢菜(すが・あやな)
参考:与謝蕪村「紫陽花郭公図」