メスキータ展
サミュ工ル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)は、ユダヤ系オランダ人としてアムステルダムに生まれました。建築を学び、その後美術の世界に転じます。30代から美術学校でデザインや版画の指導者として教鞭をとるかたわら、さまざまな技法を用いて個性的な版画を数多く制作しました。しかし1944年ナチスによって家族もろとも連れ去られ、全員強制収容所で亡くなります。欧州では近年、作品総目録が刊行され、展覧会も開催されるなどメスキータの紹介と再評価の気運が高まっています。本展はドイツの個人コレクターの所蔵品を中心に、200点を超えるメスキータの全貌を紹介する日本初の展覧会となります。