柳々居辰斎

開館20周年記念展 北斎ー永田コレクションの全貌公開<序章>

ARTLOGUE 編集部2019/01/15(火) - 10:47 に投稿
北斎研究で国内外に知られる美術史家・永田生慈氏(1951-2018)は、半世紀にわたり北斎やその門人らの作品を蒐集しました。そのコレクションには、北斎の青年期から晩年期までの各期の錦絵、摺物、版本、肉筆画があり、中には保存状態が良い初摺の逸品や、世界で一点または数点しかない貴重な作品も数多く含まれています。さらに蹄斎北馬、柳々居辰斎ら門人たちの作品も幅広く網羅しており、その総数は2,000件を超えます。北斎の70年に及ぶ画家人生はもちろん、同時代や後世に与えた影響関係まで多角的に概観できる内容であり、北斎に関する個人コレクションとしては世界屈指の規模を誇るといえるでしょう。 2017年度、島根県はこの「永田コレクション」の一括寄贈を受けました。当館では今後およそ10年をかけてこの壮大なコレクションを調査し、数回の展覧会を通じて、その全貌を公開する予定です。まずは受贈記念展、当館の開館20周年記念展に当たる本展において、コレクション中の主要な作品をお披露目いたします。永田コレクション全貌公開へ向けた〈序章〉をどうぞお楽しみください。 期間中展示替あり 【前期】2月8日(金)~3月4日(月) 【後期】3月6日(水)~3月25日(月)