白金台

印象派の時代より続く美術品商であるウイルデンスタインは、1875年パリに創業以来、世界の主要な美術館、そして著名なコレクターの方々に優れた美術品を収めて参りました。ウイルデンスタイン東京はその東京店として、1972年丸の内に開設。これまで日本国内の国公立美術館、企業および個人コレクターの方々にグレコ、ブーシェ、フラゴナール、ゴヤ、モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ロダン、ムーアなどの作品を数多く納め、また各地で開催されている展覧会にも協力しております。1世紀以上にわたり、歴史に残る美術品を取り扱ってきた知識と経験を生かし、今後とも質の高い作品のみを紹介し、皆様の美術品コレクションの形成のお役に立ちたいと思っております。皆様のお越しを

「人はどんなに偉くなっても、やがて忘れられる。そこへいくと、古代の第一級の美術品はずっと後世に残る。自分が集めたものを、未来の人々に鑑賞してもらう。これが私の夢ですよ」清次郎は80歳を契機に「これまで自分のためだけに蒐集してきた美術品を一般公開し、広く愛好家に楽しんでいただこう」と美術館設立を決意し、昭和50年（1975）11月、東京港区新橋の自社ビル内に「松岡美術館」を創設しました。その後もコレクションは増え続けたため、東京両国にビルを建設し、その中に規模の大きな新美術館を入れる計画を立てていましたが、志半ばにして亡くなりました。遺志を継いだ遺族が選んだ場所は、お気に入りだった港区白金台の自宅でした。平成12年（2000）4月に新