MeCA l Media Culture in Asia: A Transnational Platform
アジアからメディアカルチャーを
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坂本龍一は、近年、美術展や芸術祭への参加など、展示作品としてのインスタレーションの制作を行ない、これまでの自身の音楽の発表の場と異なる状況で発表を行なうことが増えています。また、音楽活動のみならず社会活動にも重点を置いた活動を精力的に行なっており、その活動は、音楽や社会、あるいは自然や根源的な生の思索へと向かっています。
坂本が2017年に発表した8年ぶりのアルバム『async』は、坂本にとっての新境地であるだけではなく、その音楽自体これまでにない新たな聴取体験をもたらすものでした。また、『async』はCDやレコードといったフォーマットで発表された後に、5.1チャンネルオーディオと3組のアーティストによる映像とのコラボレーションによって展示空間に設置され、「設置音楽」というフォーマットによって提示されました。