視覚の共振・勝井三雄

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:30 に投稿
本展は、まず「時代」に焦点を当て、今日に至るデザインの社会史と、国内外のデザイナー、写真家、美術家、建築家、音楽家、評論家、編集者、小説家、科学者、民族学者ら、勝井三雄が影響を受け、協働した人々とのつながりを示すところから展示が始まります。続いて、ポスターや映像など「色と光」の分析・実験・展開に基づく作品群、小冊子のエディトリアルから国家的規模の博覧会ディスプレイまで、あるいは企業・学校・文化施設の存在意義を体現するCI、地球を俯瞰するインスタレーションなど「情報の編集」に係る業績の集大成を紹介します。 未発表の資料、最新作も含む今回の展示は、空問構成そのものが勝井三雄の総合的なディレクションにより、「なぜ人間はヴィジュアル・コミュニケーションを必要とするのか」を体感的に考えるための場となります。長年にわたり字都宮美術館のCIを推進してきた勝井三雄の活動を通じて、当館が主眼とする「20世紀のアートとデザイン」を視覚伝達の観点からひもとく手がかりにもなるでしょう。―デザインは、単なる色とかたちの描出、その成果物ではありません。時代・人々・空問と共振する思想であり、これを実践的に構築し、質の高い可視化を担うのがデザイナーの役割です。勝井三雄のすべての仕事には、そのことが凝縮されています。

殿さまのギフト

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:30 に投稿
お中元やお歳暮など、現在も私たちは時期や相手に合わせて物を贈りあう機会がありますが、身分制度の厳しかった江戸時代、特に大名たちにとって「贈ること」「贈られること」は、その家の「家格」を示す上でも非常に重要な意味を持っていました。 江戸時代を通じて盛岡藩を治めた大名 南部家も様々な物を贈り、贈られてきたことが、領内の出来事を記録した家老席の日誌「雑書」をはじめとする史料などに多数記録されています。それらの「贈り物」を南部家はいつ・どこで・誰に・何を・どのようにして贈ったのでしょう。ひとつの「贈り物」から将軍家、婚姻関係を結んだ大名、家族や家臣、領民など「家」や「人」との繋がり、贈答儀礼や藩内の産業など実に様々な事柄が浮かび上がってきます。 本展では盛岡南部家の「贈り物」にかかわる資料をご紹介します。殿さまと様々な人々との結びつき、そして現在にも繋がる盛岡藩の名産品をご覧ください。

平成の詩歌人たち ― 響きあうことば ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:30 に投稿
「平成」とはどのような時代であったのか。改元を前にして、今わたしたちに投げかけられているこの問いに答えを出すのは、けして容易なことではありません。 平成元年8月に完成し、翌2年5月に開館した日本現代詩歌文学館の歩みは、まさに平成という時代とともにありました。そして当館が専門とする詩歌は、時代とともに生きる一人ひとりの作者、さらには読者の心を、他にもまして如実に映しだす文学のかたちといえるかもしれません。 ここに自筆作品を一堂に展示することで、平成を生きた今は亡き詩歌人たちのことばに再び耳を傾け、それに応える新進の詩歌人たちのことばと出会う─響きあうことばを通して、冒頭の問いの先にある新たな時代に向きあうべく、本展を開催します。

見せます!東京都現代美術館のリニューアルの全て!ついにオープン!

鈴木 大輔2019/03/28(木) - 20:08 に投稿

木場公園の桜が咲き始めた3月29日、2016年5月30日から大規模改修工事のために休館していた東京都現代美術館リニューアルオープン。
その全てを紹介します!

 


◯東京都現代美術館 リニューアル・オープン記念展

リニューアル・オープンを記念して、東京都現代美術館全館、企画展示室とコレクション展示室にて、大規模、大ボリュームな2つのコレクション展覧会を開催。


・企画展
「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」

荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋

ARTLOGUE 編集部2019/03/28(木) - 02:51 に投稿
漫画家・荒木飛呂彦氏による「ジョジョの奇妙な冒険」は、1987年に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始され、2017年に誕生30周年を迎えました。シリーズ累計発行部数が1億部以上を記録している本作は、ジョースター家の数奇な運命と因縁を中心に描かれ、その独特の手法や世界観は多くのファンに支持されています。 本展では、豊富な肉筆原画をはじめ、多彩な展示物とともに、その歩みと歴史をひもときます。東京・大阪の2会場で開催され26万人以上が来場した史上空前のJOJOの祭典がついに九州に上陸します!

開催期間わずか3日間。ドリス・ヴァン・ノッテンが手がける珠玉の展覧会「INTERPRETATIONS, TOKYO 17世紀絵画が誘う現代の表現」を楽しむために。改めてみたい、映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』

芝田 江梨2019/03/27(水) - 18:30 に投稿

わずか3日間、原美術館で展覧会「INTERPRETATIONS, TOKYO 17世紀絵画が誘う現代の表現」が開催されます。

青山にある「ドリス ヴァン ノッテン」旗艦店のオープン10年目を記念して催されるこちらの展覧会では、ベルギー出身で17世紀のオランダで活躍したエラルート・デ・ライレッセの作品《アキレスとアガメムノンの口論》と《パリスとアポロがアキレスの踵に矢を向け命を狙う》、そしてそれらを現代の6名の作家が解釈、表現した作品が展示されます。

ライレッセの色鮮やかな2点の名画、6名の現代作家の内、堂本右美、蜷川実花、大庭大介が手がけるモノクロームの作品は「時間、国、色彩、表現方法を超えて対話する」というストーリーの下、青山の旗艦店オープン時の2009年から店舗を飾ってきました。

2019年、新たにドリス・ヴァン・ノッテンが選んだ3人のアーティスト安野谷昌穂、石井七歩、佐藤允によりアップデートされるそのストーリをどう読み解くか…展覧会に足を運ぶ前に、ストーリーを編むドリス・ヴァン・ノッテン自身について予習(既によくご存知の方は復習)していった方が、充実した体験になるかもしれません。