林忠正 ― ジャポニスムを支えたパリの美術商

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
本展は、林忠正の孫の夫人で歴史作家の木々康子氏の所蔵品を中心に、万博などとの関わりや、日本そして西洋の美術・工芸品を介して培われた交友、さらにはコレクションがたどった運命に注目し、林忠正の生涯にわたる活動を概観するものです。林は、浮世絵をはじめとする大量の日本美術・工芸品を国外に流出させた人物として、ときに批判的に語られることもあります。しかし本展が、芸術を介した日欧文化交流に尽力した林の功績を再考する機会となれば幸いです。

大浮世絵展

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
「浮世絵 Ukiyo-e」の歴史の中でも、キラ星のごとく輝いた人気絵師である喜多川歌麿、束洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の五人にフォーカスし、国内のほか欧米の美術館、博物館、個人コレクション等からその傑作だけを集めました。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に冨んだ戯画と、絵師のエッセンスを凝縮した内容は、「誰もが知っており、そして誰もが見たい」ものになっています。ぜひ、本展覧会にご期待ください。

キスリング展 エコール・ド・パリの夢

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
コール・ド・パリを代表する画家、キスリング(Kisling 1891-1953)。ポーランドのクラクフで生まれたキスリングは、美術学校を卒業後、19歳でパリに出ました。モンマルトルやモンパルナスで、ピカソ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニ、パスキン等、多くの芸術家と知り合います。初期はキュビスムの影響も受けましたが、キュビストのように現実世界から離れることには抵抗し、すぐに主題を写実的に表わすようになります。そしてイタリアやフランドルの古典的な絵画に積極的に学び、1920年代の絵画に見られる秩序への回帰の動きに同調していきました。 風景画、静物画、裸婦などにおいて独自のスタイルを発展させていきましたが、なかでも肖像画にその特徴が最もよく表れています。丁寧な筆致による洗練されたレアリスムと、静謐なムードに満ち、輝かしく官能的な色彩によって、キスリングはエコール・ド・パリの重要な芸術家として位置付けられるのです。本展では1920~30年代のパリで「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、時代の寵児となったキスリングの画業を滞米時代の作品を含む約60点の作品により振り返ります。

進撃の巨人展FINAL

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いた、ダークファンタジーバトル漫画『進撃の巨人』。2009年に連載を開始し、2013年にはテレビアニメ化されました。 2014年には、上野の森美術館で初めてとなる原画展「進撃の巨人展 WALL TOKYO」が開催され、その後の巡回展を含め、約25万人を超える動員を記録しました。 2019年夏、「進撃の巨人展FAINAL」として、5年ぶりとなる原画展が開催されます。原画の世界を体感できるコンテンツや、キャラクター音声ガイド、前回を超える数の原画展示など、物語の核心に迫る衝撃の体験が、六本木を襲います。 今もなお熱烈なファンを抱えるこの作品の集大成として、歴史や世界観を存分に体験することができる原画展となります。 【先行公開日程】 7月5日(金)~7月7日(日) 前期日程:7月8日(月)~8月4日(日) 後期日程:8月5日(月)~9月8日(日) ※先行公開日程には日時指定があります。 ※前期と後期日程には日時指定はありません。 ※先行公開日程と前期日程の展示内容は同一、後期日程のみ一部展示内容が異なります。

第57回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール展

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
JAA広告賞は、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手である消費者が審査を行う世界でも類を見ない総合広告賞です。 今年度は、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、デジタル、屋外・交通の6部門合せて1,409点の応募がありました。109名の一般消費者審査員が選考に携わり、「好感、共感、親近感が持てるか(感性)」「わかりやすく、納得できるか(理性)」「オリジナリティが感じられるか(創造性)」という審査基準のもと、63点の作品を選出しました。本展では、全受賞作品がご覧いただけます。

映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
国立映画アーカイブでは、2019年に創刊100年を迎える「キネマ旬報」誌を中心に、これまで40年以上にわたって活躍してきた宮崎祐治氏の魅力的なイラストレーションを紹介する展覧会を開催いたします。 その作品は、映画をめぐるありとあらゆる場所に顔を出してきました。テレビのCMや番組のディレクターという本業の傍ら、数々の映画雑誌はもちろん、カレンダーや書籍の装丁、ポスター、果ては映画館の壁面に至るまで描き続けてきたその仕事は多くの映画ファンに親しまれてきました。ユニークな感性でデフォルメされた国内外、新旧の映画人たちの似顔絵や映画のシーンは、時にユーモラスであり、時にはシリアスでもあり、そこに添えられた手書き文字のコメントも一層の魅力を与えています。さらに、ディレクター経験が活かされた撮影現場のルポルタージュや、土地と映画のかかわりを丹念に調査してまとめた「映画地図」では他の追随を許さない境地を見せています。日本の熱心な映画ファンであれば、その絵には必ずや見覚えがあるはずです。本展覧会では作家の全面的な協力をいただき、原画を中心に、初期の貴重なポスターや未発表作品も交えて、映画への愛にあふれたその画業を総合的にご紹介します。

20世紀の工芸 日本×西洋

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:30 に投稿
本展では、東京国立近代美術館が所蔵する工芸作品から、大正、昭和の日本の工芸作品と関連する西洋のデザイン作品を展示します。新しい表現を求めた工芸作家達が西洋の動向をどのように捉え、独自の表現として昇華していったのか、その過程をご紹介できればと思います。

視覚の共振・勝井三雄

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:30 に投稿
本展は、まず「時代」に焦点を当て、今日に至るデザインの社会史と、国内外のデザイナー、写真家、美術家、建築家、音楽家、評論家、編集者、小説家、科学者、民族学者ら、勝井三雄が影響を受け、協働した人々とのつながりを示すところから展示が始まります。続いて、ポスターや映像など「色と光」の分析・実験・展開に基づく作品群、小冊子のエディトリアルから国家的規模の博覧会ディスプレイまで、あるいは企業・学校・文化施設の存在意義を体現するCI、地球を俯瞰するインスタレーションなど「情報の編集」に係る業績の集大成を紹介します。 未発表の資料、最新作も含む今回の展示は、空問構成そのものが勝井三雄の総合的なディレクションにより、「なぜ人間はヴィジュアル・コミュニケーションを必要とするのか」を体感的に考えるための場となります。長年にわたり字都宮美術館のCIを推進してきた勝井三雄の活動を通じて、当館が主眼とする「20世紀のアートとデザイン」を視覚伝達の観点からひもとく手がかりにもなるでしょう。―デザインは、単なる色とかたちの描出、その成果物ではありません。時代・人々・空問と共振する思想であり、これを実践的に構築し、質の高い可視化を担うのがデザイナーの役割です。勝井三雄のすべての仕事には、そのことが凝縮されています。