猪熊弦一郎展 戦時下の画業
猪熊弦一郎《壮絶なる風景(コレヒドール)》1942年 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団
[開催主旨]
猪熊弦一郎(1902−93)は、40歳前後に戦争の時期を過ごしました。1939年、パリ遊学のさなかに第二次世界大戦が勃発、戦況の悪化に伴い帰国を余儀無くされます。日本においても戦時色は日ごとに増し、41年には文化視察の名目で中国へ、12月に太平洋戦争が開戦してのちは、作戦記録画を描く従軍画家として、42年フィリピン、43年ビルマ(現ミャンマー)と、三度戦地へ派遣されました。