丸木スマ展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 02:25 に投稿

丸木スマは、1875年に広島県伴村(現・広島市安佐南区)に生まれました。結婚後は飯室村(現・広島市安佐北区)で船宿業と農業に従事しながら、画家となった位里をはじめ4人の子どもを育て、働き詰めの毎日を送りました。その後、「年をとってなにもすることがなくなった」とこぼしていると位里・俊夫妻に絵を描くことを勧められ、1948年頃から絵筆をとるようになります。1951年には俊が出品していた女流画家協会展で初入選を果たしますが、その際、創立会員の三岸節子がスマの作品を高く評価したと言われています。

美術教育を受けることもなく「おばあちゃん画家」と呼ばれたスマの絵は、遠近法や透視図法などとは無縁で、身近な動物や魚、四季の花々等を題材に配色や構図に独自の工夫がなされています。晩年になって花開いた、色鮮やかで自由奔放な世界をお楽しみください。

本展は、今夏に一宮市三岸節子記念美術館で開催された展覧会の巡回ですが、吉川英治旧蔵の《カニの図》など一部展示作品が異なります。広島の丸木家で今春発見された《ピカドン》をはじめ、貴重な作品が数多く展示される機会となりますので、ぜひご覧下さい。

 

丸木スマ展 フォトギャラリー

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2017

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 02:07 に投稿

はならぁと2017 開催概要

奈良・町家の芸術祭はならぁと』は、地域価値の発掘作業を通して、奈良県の豊かな文化や暮らしを過去から未来に繋ぐ、今ここから発信するアートプロジェクトです。美しい町並みの保存や貴重な町家の利活用など地域価値の維持・向上を目標とし、今年で7年目を迎え、これまでに、35件の空き町家が「はならぁと」開催によって店舗や移住先として利活用されました。

*はならぁとにおける「町家」の定義…地域独自の文化や人々の暮らしが記憶された建築物を指します。

「はならぁと」をきっかけとして、町家に現代の芸術が組み合わさることで、地域独自の文化及び暮らしを現代に受け継ぎ、再発見する機会とします。

 

■はならぁと こあ

宇陀松山エリア
開催日程 : 2017年10月21日(土)- 10月29日(日)
開催時間 : 10:00-16:00 入場無料(メイン会場/一部イベント有料)

キュレーター : hirvi[音楽家集団/代表:檜垣智也(音楽家)]
展覧会「音楽家の美術展—エクステンデッド・ミュージック宣言」

 

組版造形 白井敬尚

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 01:19 に投稿

タイポグラフィというデザイン要素の中でも、「紙面に文字組版を配置・構成した空間を含む造形」である「組版造形」。ブックデザインやエディトリアルデザインを中心に活動を続ける白井敬尚による、待望のggg個展に付けられたタイトルでもあります。美しい装丁の数々をお見せするのと同時に、基本的には墨文字1色の見開きページがずらりと並ぶちょっと異色の展覧会となります。
  白井敬尚といえば、世界中で高く評価されているデザイン誌「アイデア」のアートディレクションが代表的な仕事の一つで、振り幅の大きい多様なテーマを取り扱う同誌のデザインを10年間に亘り手がけました。隔月刊行というスケジュールにも関わらず、その1号1号が1冊の作品集のような充実ぶりで、非常に魅力的なコレクションとなっています。
  他にもこれまでに関わってきた数多くの書籍たち。その対象となるモノ・コト・ヒトについて注意深く読み解き、丁寧に、1ページ1ページ組版を整えていきます。白井の手により形を与えられた様々なテキスト=声が、ときに軽やかに、ときに厳粛に、ときにスタイリッシュに、本の中から鳴り響いてきます。魅惑的な組版との出会いにより、忘れられない読書体験となることもあるのかもしれません。

安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 00:25 に投稿

21_21 DESIGN SIGHTでは、2017年10月7日より28日まで、「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」を開催いたします。これは国立新美術館で開催される「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―」の連動企画となるものです。

21_21 DESIGN SIGHTは2007年、安藤忠雄が設計した建物で開館しました。21_21 DESIGN SIGHTの創立者である三宅一生と、かねてから日本のデザインの未来について語りあってきた安藤は、三宅の服づくりの根底にある「一枚の布」の考え方をふまえ、「一枚の鉄板」を折り曲げたような屋根が特色の建物を設計。建築の隅々には、日本の優れた技術力や職人の緻密な技が活かされています。

ダニエル・ジョンストン展

ARTLOGUE 編集部2017/10/16(月) - 23:58 に投稿

この度、ヴァニラ画廊ではアメリカのミュージシャンでありアーティストのダニエル・ジョンストンのコレクション展を開催いたします。

ダニエル・ジョンストンは、無垢な表情をしたカエルのような生き物が印象的なジャケットのアルバム「Hi,How are you?」など1980年代から40枚以上ものアルバムを製作し、そのシンプルで美しい楽曲はニルヴァーナのカート・コバーン、デヴィッド・ボウイなど著名なミュージシャンに影響を与え、音楽シーンにおいて神秘的な存在として世界中で熱狂的に支持されています。
2005年にはその半生が綴られたドキュメンタリー映画『悪魔とダニエル・ジョンストン』が公開されるなど、アメリカのアンダーグラウンドの象徴としてその名を馳せてきました。

日本の家 1945年以降の建築と暮らし

ARTLOGUE 編集部2017/10/16(月) - 23:21 に投稿
藤本壮介 House NA(2011) Ⓒ Iwan Baan

 

■本展のポイント

 

…… テーマに分類して様々な視点から検証          

日本の建築家56組による75件の日本の住宅建築を、400点を超す模型や手書きの図面、写真、映像などで紹介。時系列ではなく13のテーマに分類して展示することで、誰にとっても身近である家を時代性や社会性、立地環境や人と人とのつながりなど様々な視点から検証します。

 

…… 戦後に建築家が手がけた住宅に焦点

日本の住宅建築を成立させる条件が大きく変わった戦後に焦点をあて、建築家が手がけた住宅をこれまでにない規模で展示。現在に至るまでの、建築家による日本の家の数々をご覧いただけます。