猪瀬直哉「Blue」

ARTLOGUE 編集部2019/01/08(火) - 16:30 に投稿
基本的には自分の身の周りに起こる問題や様々な社会問題、環境問題を題材に絵画を描いている。絵画は言語を超えた存在であり、視覚情報により瞬時に全世界の人々と情報を共有できるツールである。

猪瀬直哉は、自然界とそこにおける人間の強欲な在りかた、それによって生み出される不調和な関係性を探求しています。細部まで精巧な風景と、抽象的な世界を、池絵の技術によってキャンバスに描き出します。彼の作品は私たちがどのように自然と向き合っているのかを問い、またポストモダニズムにおける絵画の役割、そしてそれがどのように変化しているかについて考察します。ロマン派における風景絵画や、マーク・ロスコやバーネット・ニューマンらの抽象絵画の色面構成に影響を受け、風景のダイナミズムをキャンバスに落とし込んでいます。

猪瀬にとって初の個展となる本展覧会では彼の原点とも言える「ブルー」をテーマに、新作と旧作を回顧展形式で展示します。緻密に描かれた初期の作品と、絵画的様式(ペインタリー)に挑戦する最新作に至るまで、絵画の持つあらゆる可能性を追求している本展覧会に是非足をお運びください。

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米沢市上杉博物館アートコレクション展「美術の見方案内所Ⅱ」

ARTLOGUE 編集部2019/01/08(火) - 02:30 に投稿
絵や彫刻などの美術作品を見るとき、「何だかよくわからないなぁ・・・」「難しいから、あんまり好きじゃない・・・」という声を聞きます。むしろそういう人の方が多いかもしれません。ましてや、美術作品は毎日使うものでもなく、水や食べ物ののようにそれがなくては死んでしまうというものでもありません。しかし、美術には、人間の心の豊かさに作用する重要な力があります。作品を見ている時、私たちは目の前にある作品と単に向き合っているのはなく、無意識のうちに、作品を眺めている自分自身や作者と対話をしているのです。それは、自分が今までに身につけてきた知識や身体感覚を総動員して目の前の作品に意識をめぐらせることであり、感じ、考えるプロセスを発見することでもあります。だから、美術の見方は十人十色。答えはありません。 本展では、当館のアートコレクションから選りすぐりの近現代作品を展示し、より深く作品にアプローチするためのポイントを紹介しながら「みる」「きく」「ふれる」「感じる」の4つの感覚で美術の見方の楽しい旅へといざないます。

企画展「 モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」

ARTLOGUE 編集部2019/01/07(月) - 02:30 に投稿
1930年代から60年代にかけて、世界、日本そして高崎でモダンデザインが芽吹きます。その夢はどのように育ち受け継がれたのか。過酷な同時代を生き抜き、モダンデザインの定着を夢みた高崎ゆかりのブルーノ・タウト、アントニン&ノエミ・レーモンド夫妻、井上房一郎、レーモンド門下のジョージ・ナカシマ、来日中のタウトに触れた剣持勇、レーモンドや剣持と交流したイサム・ノグチらの仕事をみつめます。