ファンタジック TARO

ARTLOGUE 編集部2019/02/08(金) - 02:38 に投稿
本展では岡本太郎がデザインしたインテリアや商業製品などのプロダクトを中心に紹介します。 岡本は絵画や彫刻などを制作するとともに、数多くのプロダクトのデザインも手がけています。1950年代半ばには建築家の丹下健三やデザイナーの剣持勇とともに国際デザインコミッティー(現・日本デザインコミッティー)の創立メンバーとなり、グッドデザイン運動の先駆けとして様々な分野の芸術家と協同制作を行いました。 芸術は芸術家だけのものではなく、だれでも手に取れて親しめるべきである。そう考えていた岡本は、人々が生きる生活の中にこそ芸術の必要性を見出します。しかし快適さを追求したモダンデザインに満足しなかった岡本は、人間と対決することで人間性を回復させるという理念のもと、様々な“遊び”心にあふれた生活用品を生み出していきます。 その活動は、イスが生き物の姿をした《坐ることを拒否する椅子》(1968年)や「岡本太郎インテリア」展(1970年)という形でも結実しました。昨年は「太陽の塔」のリニューアル公開や2025年の大阪万博が決定するなど、岡本太郎が再び注目される機会となりました。本展は再びの大阪万博開催を記念して開催します。 岡本が生活の中に取り入れた「創造的な笑い」を身近に感じていただける機会となれば幸いです。

カミワザ! ― 驚異の立体切り絵展 ―

ARTLOGUE 編集部2019/02/08(金) - 02:37 に投稿
驚異の技術による美しさ。一枚の紙から生まれる奇跡。立体切り絵SouMaの世界。 切り絵とは描線を紙から切り抜いて作られた絵。その切り絵の世界の概念を大きく超え、立体的で重層的、複雑で繊細な美しい作品を生み出すのが、立体切り絵作家SouMa(ソウマ)です。彼女の作品は、下書きなしで一枚の紙からカッターナイフによって切り出され、本物のように編んでいる髪の毛一本一本も驚くほど細く切った紙でできています。さらに驚くことに、その繊細で複雑なパーツ全てが、切り離したり貼り合わせたりすることなく、ひとつに繋がっています。 奇跡的な美しさと信じられないほどの複雑さ、驚きの立体感と息を呑む繊細さ。SouMaによる唯一無二のアートの世界をお楽しみください。

カラヴァッジョ展

ARTLOGUE 編集部2019/02/07(木) - 02:37 に投稿
極めて写実的な表現と、光と影の強烈なコントラストを特徴とするカラヴァッジョの画風は17世紀のバロック絵画の形成に大きな影響を与えました。同展では、作品の素晴らしさ・希少さと破天荒な人生から神話化され、世界中で人気が高いカラヴァッジョの作品約10点と、後進作家たちの作品30点程度が展示されます。

顧 剣亨「Inbetweening」:sanwacompany Art Award / Art in The House 2019 グランプリ作品展

鈴木 大輔2019/02/06(水) - 15:22 に投稿

(タイトルはinbetweening、本来の意味は、動画のコマとコマの間をつなぐ役割を果たすイリュージョンのようなものを示す単語である。)私は、「眼」に限定された視覚だけではなく、実際的な行動とそれに伴う身体性を含む時間的な幅の厚みによって、空間を認識している。自分の足を使って山頂から眺める都市の風景と、高層ビルから見える都市の風景は、私にとって完全に違う存在である。
高層ビルの上に立つ時、果たして展望台から都市を俯瞰しているのか、もしくはハイパーリアルなモニターを眺めているのか、私には区別が出来ない。展望台に上る際、私たちはブラックボックスのようなハイスピードなエレベーターにほぼ受動的な身体として運ばれ、展望台へ到達する。これによって身体経験の断絶が生み出され、展望台から見える風景に対するリアリティーが失われていく。

A-Lab Exhibition Vol.17「街と、その不確かな壁」と…。

ARTLOGUE 編集部2019/02/06(水) - 02:37 に投稿
A-Labでは、Exhibition vol17は川田知志、迎英里子による2人展『「街と、その不確かな壁」と…。』を開催します。 川田知志は、これまで、漆喰に顔料で描くフレスコ画の技術を応用し、既設の壁面や自作の仮設壁面などに展開する作品を制作してきました。最近は建物を構成する壁から派生し、別の支持体へ壁面を移動させることで、壁が持っていた記憶をトレースする作品を発表しています。 一方、迎は国債の発行や石油採掘、屠畜、核分裂反応、火山など、世界の様々な制度やシステムの仕組みを、日用品などを使って模式化した装置を作り、それを自ら“動かす”パフォーマンスを行ってきました。そのシステムの持つ複雑さを見える形、手で扱える形に置き換えて提示してきました。 今回のタイトルの「街と、その不確かな壁」は 1980年に雑誌「文學界」に発表された村上春樹さんの小説です。村上さんの作品の中では、発表後、単行本に収録されて出版されることがなかった数少ない作品です。小説では、壁の中と外の関係、僕と影、ことば、古い夢などをモチーフにしながら物語が展開されており、2人の作品に通じる側面が伺えます。本展では、2人にこの小説と向き合うことも含め、作品にアプローチしてもらいました。 今回、川田は市内のすでに元の用途として使われていない「履物屋」「小学校」「結婚式場」で数日ずつ滞在制作し、空間に漂う記憶などをなぞった作品をA-Labで再構成します。 迎は生活の中にある身近な社会の構造を自身の言葉で解釈し、装置を制作し、自らの身体を使って動かします。 川田は壁面という、“輪郭”や“外側”をモチーフに、迎は仕組みという、“中心”や“内側”をモチーフにしています。2人の作品は一見して正反対な感じがしますが、見えないけど、そこに確かにある存在感というものにアプローチしているという視点では通じるものがあります。 何かを守る存在にも、別け隔てて邪魔する存在にもなる「壁」が作り出す空間の記憶。運用の仕方で、善にも悪にもその表情を変える「システム」や「制度」の仕組み。本展では、2人の作品を通じて、普段は意識をしていない“存在”を感じていただけるのではないでしょうか。

鈴木まもる展「鳥の巣World」

ARTLOGUE 編集部2019/02/06(水) - 02:34 に投稿
「中村屋サロンアーテイストリレー」は2018年より始めた、作家の紹介でつなぐ展覧会です。本展ではその事象を作家同士のリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に発表の場を提供いたします。第2回は、前回展示作家の日本画家 新恵美佐子さんと漆芸作家 染谷聡さんからそれぞれバトンを渡された、画家 及川聡子さんと画家・絵本作家・鳥の巣研究家 鈴木まもるさんです。

及川聡子展「光ノ萌」

ARTLOGUE 編集部2019/02/06(水) - 02:34 に投稿
「中村屋サロンアーテイストリレー」は2018年より始めた、作家の紹介でつなぐ展覧会です。第2回は、前回展示作家の日本画家 新恵美佐子さんと漆芸作家 染谷聡さんからそれぞれバトンを渡された、画家 及川聡子さんと画家・絵本作家・鳥の巣研究家 鈴木まもるさんです。