平成18年4月に川口市にオープンしたアート施設です。市民が「新しい表現に出会う場」を目指して、「ものづくりのまち」におけるアート活動の拠点として活動していきます。アトリアの活動には大きな5つの柱があります。「企画展の実施」「ワークショップなどの創作体験」「講座(たのしい実技講座、やさしい鑑賞講座)」「連携事業(共催展、地域連携、学校連携)」「貸しギャラリー事業」。5つの柱をゆるやかに結びながら、さまざまな垣根を超えてアートの根を広げます。
絵画展...なのか?
「絵画」ってなに?そう聞かれたとき、どう答えればよいでしょうか。
本展ではそのナゾを探るべく、「絵画とそうでないものの境目」がどこにあるのかを探りながら制作する3人のアーティストを紹介します。
1.「自分は画家ではない」といいながら、最近は絵具で水面を描いている人。
2.木の彫刻に絵具で色を塗った作品を「絵画を究めた結果」として発表している人。
3.他者を巻きこみながら意外な場所に描いたりすることで「絵画の場」をひろげようとする人。
いずれも、なんとなくイメージする「絵画」とは少し異なった方法で作品に取り組んでいるようです。
これらは本当に「絵画なのか?」絵画ではなかったら、一体何なのか?フシギな作品を楽しみながら、あなたの答えをさがす展覧会です。
出品アーティスト 山本修司(やまもと しゅうじ)/原田要(はらだ かなめ)/中島麦(なかじま むぎ)
遠山記念館
当館は、日興證券の創立者・遠山元一の邸宅と庭園、また彼の長年にわたる蒐集品を展示する美術館からなる博物館施設である。
収蔵する美術品は、重要文化財5点、重要美術品11点を含む、日本と中国の書画・陶磁器・染織品・人形から、古代オリエントやアンデスの出土品、世界の染織品など約14000点に及ぶ。美術館では、年間二回の企画展、またその他の時期には春の「雛人形」秋の「茶道具」展をはじめ、季節にふさわしい書画の名品や外国の出土品など、収蔵品を中心に展観を行っている。
琳派と雛
琳派と雛のコラボレーション。17世紀、本阿弥光悦、俵屋宗達に始まり、尾形光琳・乾山などを中心に京都で発展した琳派は、19世紀になると江戸の酒井抱一らが、その作風を継承していきました。また18世紀に入って雛飾りが盛んになると、雛の文化は、享保雛、次郎左衛門雛、江戸オリジナルの古今雛など、様々な姿の雛人形を生み出してきました。いずれも京都で誕生発展し、やがて江戸にもたらされた、雅あるいは粋と称される華やかな芸術・文化といえます。
①京の琳派と雛 ②江戸の琳派と雛 ③近代以降の琳派と雛
という展示構成で、所蔵の琳派作品を雛人形と同時に展示致します。同一空間の中、お互いがどのように響きあうか、ぜひご期待下さい。
会期中、国の重要文化財「遠山邸」の大広間では、豪華な雛壇飾りもご覧いただけます。
展覧会関連イベント
①記念講演会「遠山記念館の琳派作品」
日時 2月24日(日) 午後1時30分~
講師 鈴木廣之(当館館長)
参加費 300円(別途入館料)
※お申込みは下記の電話またはメールから。
電話049-297-0007 メールtkkk@e-kinenkan.com
②「琳派と雛」展ガイドツアー
・2月23日(土) 「琳派の日」
・3月2日(土) 「雛の日」
いずれも午後1時30分~
※申し込み不要 所要時間約90分
ARTISTSʼ FAIR KYOTO2019:BLOWBALL
京都府とARTISTS' FAIR KYOTO実行委員会は、「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2019」のサテライトイベントとして、若手アーティストの活躍の場を拡げる「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2019:BLOWBALL」 を開催します。
京都府内の飲食店、ホテルといった身近な場をアートの展示会場とし、各会場と若手アーティストがコラボレーションして作品の展示・販売を行います。
会場は、スプリングバレーブルワリー京都やKYOTO ART HOSTEL kumagusuku、ワコールスタディホール京都、下鴨茶寮などの飲食店やホテル、オフィス。さらに、2019年春にオープン予定の宿泊型ミュージアムBnA Alter Museumでは、制作中の宿泊アート空間をはじめ施設全体を特別公開する、「ナイトミュージアムツアー」を開催します。
お食事を楽しむ方から宿泊する方まで、多彩な層へアートとのコンタクトを促し、買うアートの根付きを実験的に試みます。
いつもと違ったアートとの出会いを早春の京都でお楽しみ下さい。
ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
ジョゼフ・コーネル(1903-1972)は「箱」の作品で最もよく知られていますが、多彩なコラージュを手がけるとともに、映画の仕事も評価されています。 本展では、箱、コラージュ作品約50点を展示するほか、上映機会の少ない映像作品もご紹介します。また、コーネルがデザインした雑誌等の印刷物、日記や手紙をはじめとした資料も合わせて展示することで、作家の仕事を貫く精神を見つめ、制作に向かう姿勢や人物像にも迫ります。
ストライプインターナショナル石川康晴。岡山のパトロンが描く「瀬戸内アートリージョン」とは。アートと地域とビジネスの関係性 | ARTS ECONOMICS 06
連載「ARTS ECONOMICS(アーツエコノミクス)」はARTLOGUEが提唱する文化芸術を中心とした新しい経済圏である ARTS ECONOMICS の担い手や、支援者などの活動を紹介する企画です。
アーティストや文化芸術従事者のみならず、ビジネスパーソン、政治家など幅広く紹介し、様々に展開されている ARTS ECONOMICS 活動を点ではなく面として見せることでムーブメントを創出します。
ARTS ECONOMICS バックナンバー
第一回 アートは ”人間のあたりまえの営み” マネックス 松本大が語るアートの価値とは…
茶の湯の美術
茶を飲む風習は、奈良・平安時代に中国から日本に伝えられ、鎌倉時代には禅宗とともに抹茶の喫茶法がもたらされます。喫茶は禅寺における生活規範として位置づけられ、社交の道具として武家の家にも広まります。
室町時代には、権力者たちが唐物を飾り立てた豪華な空間で喫茶を楽しみました。その一方で室町時代後期頃より、禅を礎にして精神性を重んじた柁び茶が生まれ、深められていきました。
桃山から江戸時代にかけては、時代を先導する多彩な茶人たちが輩出されます。茶人たちは、自らの茶風に合う道具を選び取り、新しい道具の創出にも関わりました。こうして喫茶の風習は、多様な分野の美意識を結集した独自の文化、茶の湯となったのです。
近代には、多くの財界人たちが茶の湯に親しみ、著名な茶道具を蒐集するとともに、茶席に新たな種類の美術品を飾りました。1946年より蒐集を始めた大和文華館の所蔵する名品の多くは、茶席で尊ばれたものです。館蔵の絵画・書蹟・工芸を通して、美術品の鑑賞、創造と深く結びついた奥深い茶の湯の世界へと誘います。