長谷川等伯と水墨画

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 03:01 に投稿
墨の濃淡が画面に無限の奥行きと広がりをもたらす水墨画。中国を発祥とするこの斬新な絵画表現は日本にも伝播し、独自の表現美を獲得しました。この立役者として欠くことのできない画家が、日本独自の感性に基づく水墨表現を切りひらいた長谷川等伯です。 能登に生まれた一介の地方絵師に過ぎなかった等伯は、33歳の頃に京に上り、画壇の中心的な存在まで昇りつめた画家です。等伯は、中国の水墨画に見られる光や大気の表現を学習しながら、そこに日本人の感性に根差した繊細な情趣を加えることで、独自の画境を切りひらきました。 本展では等伯の作品を中心に、日本・中国の名品を交え、伝統を基盤としながらも新たなる風を興した創作の源に迫りつつ、その遺風を受け継いだ水墨画の多様なすがたに迫ります。

ルドゥーテ『美花選』とバラの香り展

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:51 に投稿
マリー・アントワネット&ジョゼフイーヌの愛した花と香り 「花のラファエロ」「バラのレンブラント」とも称された高名を植物画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840)。宮廷画家として、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットや、ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌに仕え、ルドゥーテの作品は、記録のための植物画としてだけではなく、芸術性が高く評価され、今日に至っても、植物画の世界に大きな影響を与え続けています。 本展では、1827-33年にかけ出版されたルドゥーテの「美花選」より、バラの花を中心に、美しい花々や可憐なブーケ、みずみずしい果実などの版画と貴重な肉筆画作品を145点展示いたします。 また、絵画から感じる植物の香りも合わせて体験いただきます。ボタニカルアートの最高峰たる傑作を生んだ天才画家ルドゥーテの世界を、馥郁たる香りとともにご堪能ください。

コレクション展 明治 150 年記念 2<br>近現代の美濃陶芸 古典復興からの展開

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:50 に投稿
「コレクション展 明治 150 年記念 2 近現代の美濃陶芸 古典復興からの展開 」展は、近現代の美濃陶芸を振り返る展覧会の第2回として、その昭和初期以降の古典復興に基づく多彩な展開を辿り、ご紹介するものです。

デザインあ展 in YAMANASHI

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:48 に投稿
こどもたちのデザイン的思考をはぐくむことをねらいにNHK Eテレで放送されている番組「デザインあ」。この番組のコンセプトを、実際の体験に発展させた展覧会です。身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況を生み出す(つくる)という一連の思考力と感性、すなわち「デザインマインド」を、多彩な作品を通して体験することができます。

第24回飛翔する輪島の漆芸作家たち ― 全国展入選作品 ―

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:48 に投稿
輪島の漆芸作家たちは数々の公募展を舞台に活躍し、漆の里と呼ばれるこの地は日本の漆芸界を牽引する一大拠点となっています。本展覧会のⅠ部では、2017年(平成29)年度に開催された日展や日本伝統工芸展をはじめとする主な全国公募展に入選・特別出品を果たした作家の作品を、会派を越えて一堂に展示し、彼らの飛翔する姿をご紹介いたします。気鋭の作家たちが創り出す美と卓越した技を存分にご鑑賞ください。 また、Ⅱ部では「萌芽」をテーマとした漆の世界をお楽しみいただけます。各作家がそれぞれの思いを込めた多様な感性の作品をどうぞご堪能ください。

山種美術館 広尾開館10周年記念特別展 花・Flower・華 ― 四季を彩る ―

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:44 に投稿
美しく咲き誇る花々は、古くから日本人の心を魅了してきました。春夏秋冬で多彩な表情をみせる花は、詩歌や文学と結びつきながら季節を象徴するモティーフとして愛好され、絵画においても描き継がれています。山種美術館では、春爛漫のこの時期に、四季の花をテーマとした展覧会を開催します。梅、桜、牡丹、百合、朝顔、菊、水仙、椿など、各季節の代表的な花々が描かれた、江戸時代から現代までの作品をご覧いただきます。 花の画題には、鳥や虫、人物との組み合わせなど、多彩なバリエーションがあり、季節の情趣を感じさせながら私たちの目を楽しませてくれます。江戸時代の琳派の絵師・酒井抱一は、月夜の梅を描いた《月梅図》、菊に瑠璃鶲を配した《菊小禽図》など、風雅な花の姿を描き出しました。近代以降にも、桜を愛でる女性像を描いた上村松園《桜可里》、初夏の泰山木と瑠璃鳥を取り合わせた小林古径《白華小禽》、雨上がりの紫陽花を描いた山口蓬春《梅雨晴》といったように、季節特有の自然美を捉えた花の絵の優品が数多く生み出されています。 本展では、描かれた花々を春夏秋冬の順に展示し、移り変わる季節を会場内でお楽しみいただきます。また、花言葉や花の特徴、作品や花への想いを語った画家の言葉などを交え、花の絵画の魅力をさまざまな視点からご紹介します。描かれた花により満開となった美術館で、百花繚乱の世界をご堪能ください。 ※文中の作品はすべて山種美術館蔵。

世紀末ウィーンのグラフィック  デザインそして生活の刷新にむけて

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:44 に投稿
本展は、アパレル会社創業者である平明暘(ひらあきいずる)氏が蒐集し、現在は京都国立近代美術館所蔵の約300件にのぼる膨大なグラフィック作品のコレクションを中心に、リヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具式を加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。

美術愛住館一周年記念「アンドリュー・ワイエス展」

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:44 に投稿
アンドリュー・ワイエス(Andrew Wyeth, 1917-2009)は、アメリカのリアリズム絵画の巨匠として知られ、その卓越した描写力で寂寥感と詩情に満ちた画風を築きました。彼はアメリカの限られたふたつの地域、ペンシルヴェニア州チャッズ・フォードとメイン州クッシングにて生涯の大半を過ごし、数々の傑作を生み出しました。 アメリカ北東部に位置するメイン州クッシングでは、オルソン・ハウス(現在、アメリカ合衆国国定歴史建造物)に住む姉弟と出会い、彼らの息遣いが染み付いた室内や日用品、そして時と共に朽ちてゆくオルソン・ハウスの姿をとらえました。 本展では、丸沼芸術の森が所蔵するワイエスの水彩・素描(全238点)から、オルソン・ハウス・シリーズのエッセンスといえる40点の作品を厳選して展示します。中でも、彼の代表作《クリスティーナの世界》(1948年、ニューヨーク近代美術館)の制作過程が分かる貴重な習作群は必見です。その他、オルソン・ハウスの模型や映像資料も展示いたします。

漆芸作家 高野松山

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:37 に投稿
本展は、永青文庫所蔵の高野松山作品全12点を中心に、第1章「近世の漆芸」、第2章「高野松山と近代の工芸」、第3章「近代の絵画」で構成します。 晩年になっても熊本弁をつかい、豪放磊落な人柄だったという高野松山。しかし多彩な蒔絵の技術をもち、その作品1点1点には究極の技が込められています。生誕130年の年に、高野松山の緻密な作品を今一度味わっていただけれぱ幸いです。