障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を理解し、リデザインし、カタチにする「わたしとコートと□展」が、ワールド北青山ビルで開催!

遠藤 友香2020/01/30(木) - 11:55 に投稿
障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を理解し、リデザインし、カタチにする「わたしとコートと□展」が、ワールド北青山ビルで開催!

株式会社ワールドは、2月1日(土)から2月6日(木)まで、任意団体コオフクが主催する、「みなとコオフク塾」の成果を発表する「わたしとコートと□展」を、ワールド北青山ビル 1Fにて開催します。

「みなとコオフク塾」とは、多様な人々が集い、既製服や服を着ることを通して、障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を理解し、リデザインし、カタチにし、成果発表までを行うプログラムです。今回の取り組みは、昨年9月から全4回にわたって取り組んできたワークショップで、「コート」をテーマに、デザインの悩み、困りごとをまず皆で“理解”し、それを解決する“リデザイン”を考え、“カタチ”にします。ワークショップには、ワールドグループの商品開発に携わるメンバーも参加し、みなが一体となって創り上げています。

「わたしとコートと□展」
障がいの有無を越えて様々な角度からファッションを考察し、障がいのある人にとっても着心地も良く、ハッピーになるファッションやその活動を伝える展示内容です。

今回、任意団体コオフク プリンシバルの西村佳子さんにお話を伺いました。

 

なぜ「コオフク」を立ち上げたのですか?

―「車椅子でもおしゃれがしたい」という声を2002年に聞いて、それから10年以上経ち、また同じことを耳にしました。「どうして、変わらないのか?」という素朴な疑問がスタートでした。2015年より、障がい者、行政、企業、一般・学生など様々な人々に会い、現状=(障がい・障がい者)を知る機会がないことがみえてきました。だったら、そういう場をつくろうと思い、「任意団体 こころもからだも着やすい服」(※コオフクの前身。2019年より、活動団体名を「コオフク」に)をアパレル出身の同志で設立しました。「コオフク」は、“ 考服 ”、“ CO(共同、相互)服 ”、” 幸福 ” を意味する新しい言葉です。「私らしく。あなたらしく。誰でも、おしゃれを楽しめる社会」の実現を通し、皆のQOLの向上を目指しています。
 

なぜ障がいのある人のコートへの課題に取り組もうと思ったのですか?

―「コートは選択肢にない」という車いすユーザーのお話は、これまで何度も耳にしていたので、ワールドさんとのお取り組みお話をいただいたときに、四季のある日本の冬のおしゃれの主役である「コート」で行いたいと提案をしました。
「わたしとコートと□展」
 

「わたしとコートと□展」を通じて望むことは何ですか?

―「わたしとコートと□展」というタイトルは、来場者が参画することで成立する展覧会の意味を込めてつけました。不完全なタイトルに言葉を埋め、完全なタイトルにすることで、衣服(今回はコート)を通し、自然と、誰もが社会の一員として多様性を受け入れる精神的な素地がつくられることを願っています。「不完全」を「完全」にするアクションの中で、自分の中の「不完全さ」への問いかけになれたらと思います。そして、「障がい者の中の健常者」と「健常者の中の障がい者」が理解できるきっかけになれたら、と思っています。
 

障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を具体的に教えてください

―いわゆる健常者のおしゃれの悩み・課題が人それぞれであるように、障がい者も同じく、様々だと思います。ですが、いわゆる健常者にはない悩み・課題にたくさん直面してきました。

​​「わたしとコートと□展」

「人に声をかけられやすい服を選ぶようになった」
健常者の頃、ブラックしか着ていなかった女性が、「車いすユーザーで上下ブラックの人だったら、声を掛けにくいですよね? だから、自分が何かあったとき、助けてもらえるような服を選ぶようになったんです」という中途障がいの女性のお話を伺いました。

「服を着る瞬間って、楽しいものであってほしいのに、自分が障がい者なんだって自覚する時間になりたくない。」―こんなこと、想像もできませんでした。

衣服は、人が人として生きることの根本をかたちづくっているもの、人間らしい基礎を担うものです。「服を着て、自分になる」と思います。”それができない”としたら、一番の悩み・課題は、「自分になれない」ことではないか、と思います。

機能性だけではなく、トレンドエッセンスも取り入れ、障がいのある人もない人も、誰でも心身共におしゃれを楽しむことを考えるきっかけのひとつとなる本展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか? 展示とあわせて、2月1日(土)にファッションショーやトークショー、2日(日)にはワークショップなども開催予定なので、あわせて注目してみてください。

​​​​「わたしとコートと□展」

 

■「わたしとコートと□展」
会 期:2020年2月1日(土)~2月6日(木)
*会期中無休 入場無料
会 場:ワールド北青山ビル 1F エントランス 
料 金:無料
 

■関連イベント
◯2月1日(土)
14:00~15:00 成果発表 (ファッションショー)
15:15~16:15 「SOuDAN #022買い手目線のバリアフリー」
登壇者:
東朋浩氏(イオンモール㈱ 甲府昭和ゼネラルマネージャー)
井上道博氏(㈱丸井グループ サステナビリティ部 ダイバーシティ&インクルージョン推進担当)
若津宇宙氏(東急不動産㈱ 都市事業本部 商業施設開発部)
16:30~17:00 「みなとコオフク塾」修了書授与式 
上山 健二氏(株式会社ワールド 代表取締役 社長執行役員)よりご挨拶

◯2月2日(日)
13:00~16:00 ダイバーシティワークショップ
*視覚の障がいを体感し、共に考えます。

◯2月1日(土)~2日(日)
11:00~17:00 Fika Fika Cafe

詳細はこちらをご確認ください。
※関連イベントの募集は1月27日(月)で終了となっていますが、27日以降もお申込み可能です。ただし立ち見の可能性があります。

 

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