齋田記念館の母体である齋田家は、江戸後期よりこの地・代田村の名主を世襲し、農業のかたわら文芸も修め、多くの文人を輩出してきました。特に、八代東野(1773-1852)は、儒学・詩文・書に優れ、その子・九代雲岱(1801-1858)は、画に秀で、当時の高名な画家・大岡雲峰に学びました。とりわけ本草学に興味を持ち、動植物の精密な写生画を描き、また先学の博物図譜の精巧な写しも遺しています。
本展では、齋田雲岱の師・大岡雲峰や雲峰門下の瀧和亭、また交流のあった谷文晁や文晁門下の岡田閑林、伊勢長島藩主・増山雪斎に仕えた春木南湖など、齋田雲岱のネットワークにより齋田家に伝えられた絵画を展示いたします。
また、本年は、佐竹本三十六歌仙絵巻が切断されて100年となることから、当館所蔵の谷文晁摸写「佐竹本三十六歌仙絵巻」を特別出品いたします。在りし日の絵巻の姿を偲ぶ機会となりましたら幸いでございます。
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