流星のごとく現れ、1980年代のアートシーンに衝撃を与えたジャン=ミシェル・バスキア。
彼の作品はその短い人生を物語るかの如く、非常に強烈なエネルギーを持ち合わせており、わずか10年の間に、新たな具象表現的な要素を取り入れた2,000点を超すドローイングと1,000点以上の絵画作品を残しました。本展ではそれら作品群より、絵画やドローイングなど約80点を世界各地から集め、バスキアの短い生涯と彼が生きた時代を辿りながら作品をご紹介します。
〈本展の見どころ〉
◯バスキア研究の世界的権威!ディーター・ブッフハート氏による日本のための企画
鮮烈な存在のバスキアは、現代にいたるまでも、アートやファッション、カルチャーに大きな影響力を及ぼしており、近年ではバイエラー財団美術館、ビルバオ・グッゲンハイム美術館、ルイ・ヴィトン財団美術館など欧米各地の有名美術館でバスキアの展覧会開催が相次いでいます。本展は、昨年ロンドン・バービカンセンターで開催され、開館以来歴代第 1 位の客数を動員した「Basquiat:Boom for Real」の共同キュレーション、並びに本年 1 月 14 日までパリで開催されていた「Jean-Michel Basquiat」をキュレーションしたバスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏を迎え、彼が日本のために独自に企画する大規模展です。
◯バスキアが見たニッポン―その絆とメッセージを作品から辿る特別企画「メイド・イン・ジャパン」
バスキアは生前、度々来日し、日本において6回の個展、10のグループ展を開催しています。作品のモチーフに「Yen」のように当時のバブル景気を迎えていた日本の世相を反映した作品もあり、バスキアと日本との多方面にわたる絆、日本の豊かな歴史や文化が創作に及ぼした知られざる影響について明らかにします。
【ジャン=ミシェル・バスキア Jean-Michel Basquiat (1960-88)】
1960 年、米国ニューヨーク・ブルックリン生まれ。父はハイチ人で母はプエルトリコ出身。 1977~1979 年、マンハッタンのストリートでアル・ディアスとSAMO©の名で手掛けた詩的なグラフィティにより名を馳せる。1980 年、伝説的なグループ展「タイムズ・スクエア・ショウ」で絵画作品を初めて展示。1981 年には「ニューヨーク/ニューウェーブ」展に参加。 同年、ガレリア・エミリオ・マッツォーリ(イタリア・モデナ)で自身初の個展を開き、翌年には、アメリカで初となる個展をアニナ・ノセイ・ギャラリー(ニューヨーク)で開催、評価を確立し、経済的成功を収めました。1982 年には最年少で国際美術展「ドクメンタ 7」、1983 年に現代美術の特別展「ホイットニー・バイエニアル」参加。アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングなど当時を象徴するアーティストと交流を深め、80 年代のニューヨーク・ダウンタウンのアートシーンで旋風を巻き起こすも、わずか 27 歳で悲劇的な死を遂げました。
■お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■展覧会公式サイト:www.basquiat.tokyo
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開催概要
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会 期:2019年9月21日(土)~11月17日(日)
会 場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52 階)