赤間硯 赤褐色の石色の美しさと巧みな彫飾で知られ、日本を代表する硯に数えられる赤間硯(赤間関硯)。このたびの所蔵品展では、まずこの赤間硯に注目します。硯作りの技を現代に守り伝えながら、新しい造形に挑戦してきた堀尾卓司、堀尾信夫親子の作品を、美術館がこの度新たに寄託を受けた硯を中心に、約40点ご紹介します。 堀尾卓司(1910‐1986)は、戦時中~戦後の下関での硯作りを一人で牽引した作家です。硯とは墨をするものという約束事から飛び出し、どこまでも自由な硯作りを身上としました。新寄託作品により、所蔵品展で制作の全容が見わたせるようになりました。 一方、卓司の次男・堀尾信夫(1943‐)は、伝統工芸の世界に軸足を置いて作品を発表し続けてきました。「用の美」を旨とし、硯の可能性を追求し続ける最近作もご紹介します。現代的な造形感覚で作り出される、多彩な硯の世界をお楽しみください。 日本画・洋画 下関や山口県とつながりの深い作家による絵画作品を紹介します。新しく寄託を受けた狩野芳崖、そして高島北海、藤田隆治らの日本画や、香月泰男、桂ゆき、松田正平、宮崎進らの洋画を、合わせて約30点展示します。 狩野芳崖の《桜に雉図》、藤田隆治《鯉と桜》、堀研《神原枝垂桜》など、展示室のあちこちに桜も開花します。 追悼・堀 晃(ほり・ひかる) 下関市豊浦町を拠点に活躍し、今年1月に永眠した画家・堀 晃を追悼する特集展示です。 昨年、美術館と作家によるコラボ企画展の第一弾として開催した展覧会「〈潮流‐下関〉空が満ちるトキ 画家・堀 晃の世界」(会期:2018年4月25日‐6月3日・於下関市立美術館)には、大きな反響がありました。美術館の所蔵品とインタビュー映像により、改めてその制作を振り返ります。
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展覧会ジャンル
展覧会
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