水は、私たちが生き、生活を豊かに送る上で欠かせないものです。生命を育むとともに、暮らしの中では、料理に使う、さまざまなものを洗う、流すなど、じつに多くの場面で水に触れています。しかし、その存在が当たり前であるがゆえに、断水や災害に直面してはじめて水の大切さを思い出します。 一方で、人々は古くから、水が絶え間なく変化する姿に魅了されてきました。水の姿を見事に描いた作品も名画として多く残されています。音をたてて小川が流れる様を見るとき、水車や噴水から落ちる先を目で追うとき、私たちは、水の「かたち」や「ちから」、その美しさや音に魅せられ、感動を覚えることがあります。普段の暮らしや近所の公園で目にしている水も、少し見方を変えるだけで、その姿に心が動きます。 本展では、水がふとした瞬間に見せる「かたち」と「ちから」に焦点をあて、その姿の成り立ちを紐解いていきます。また、“水を見る”展示装置の体験を通して、水の流れ、滴、波、渦などの美しさに触れ、楽しく感じるためのヒントをご紹介します。いつも目にしている「水」を新しい視点で見ることで、私たちの身の回りに溢れる水のふしぎな魅力を捉えなおす機会となれば幸いです。
【会場】INAX ライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
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上位美術館・ギャラリー
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展覧会
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