大手拓次は、1887(明治20)年、群馬県碓氷郡西上磯部村(現安中市磯部)の温泉旅館「鳳来館」の大手宇作吉の次男として生まれました。詩人を志した大学時代、フランスの象徴詩と出会い、それらを愛読するとともに、自らも詩の実作を重ねていきます。1912(大正元)年、北原白秋主宰の雑誌『朱欒(ザンボア)』に「藍色の蟇」「慰安」2篇が掲載され、詩壇へ登場。その高い完成度を誇った口語象徴詩は、萩原朔太郎からも熱烈に支持されました。大手拓次は、一途に、そして孤独に、最上の詩を求め続けます。しかし、内向的な性格も災いし、生前、一冊の詩集も持つことなく、46歳でその生涯を終えました。
“孤独の箱のなかから”光のもとへ。本展では、詩稿や原稿、詩作品により、改めてその詩業を見つめ直します。
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