子どもの頃、手を使って影絵遊びをした記憶がありませんか?
暮らしの中に生まれる影は、常に移ろい、その姿を留めません。
そして、時には思いもしない形を生み出し、私たちに驚きを与えてくれます。
そこには、「観る」という行為が、起点として存在します。
観ることは、視覚から始まり、音や、場の空気といったの周囲全体に広がると共に、一人一人の記憶に触れ、私たちの内面へと繋がっていきます。
つまり、観るという行為は、それ自体が、体験を紡ぐものとも言えるでしょう。
国内外で活躍するメディアアーティスト クワクボリョウタは、電子部品や機構そのものに着目し、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような作品を発表してきました。
本展では、光と影を素材とした代表作「LOST」シリーズを含む3作品に加え、ワークショップを通して、作家と参加者が作り上げる「風景」を展示します。
あなたがいて、わたしがいて、「観る」ことから始まる展覧会。あなたは会場で何をみつけ、何を想いますか?
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